犬が突然怯えてしまう原因と対処法とは
犬が突然隠れて震えたり、何かに向かって吠えたりするなどして、突然怯えてしまうことがありませんか。
今回はこのような場合の原因と対処法について解説していきます。
1.雷や花火などの音
犬は、人間よりも鋭い聴覚を持っています。人間には聞こえていない微かな音であっても、犬の耳には聞こえている場合があります。
突然、犬が何かに気づいたような様子をした後に怯え始めた時は、何らかの音に反応している可能性が高いでしょう。
聞きなれていない音や、大きい音はもちろんですが、犬が特に苦手としているのが重低音です。これは、犬が相手を威嚇するときの唸り声に似ているのが理由だといわれています。
日常で突然聞こえてくる重低音といえば、雷や花火の音です。多くの犬が苦手としている、この2つの音は、犬が怯えて脱走する原因としても知られています。
他にも、工事の音や車の音、他の犬の鳴き声など、さまざまな音が犬を怯えさせる要因となってしまうのです。
犬が音に怯えている場合の対処法は、主に次のとおりです。
- 音が聞こえないようにする
- 音に慣らす訓練をする
まず、犬が怯えている最中の対処ですが、音が聞こえないように窓を閉めたり、部屋を移動するなどしましょう。飼い主が冷静に行動し、優しく声をかけてなだめれば、自然と犬も落ち着いてくるはずです。
根本的な対処としては、音に慣らす訓練が効果的です。インターフォンの音や、車の音などを録音しておき、小さい音から繰り返し犬に聞かせることで慣らしていきます。
また、社会化の訓練も大切です。車など外の音がする場所に連れて行き、怯える必要がないことを教えていきましょう。できれば子犬のうちに訓練するのが理想的ですが、成犬になってからでも訓練は可能です。急に車通りが多い場所に連れていくとかえって怖がってしまいパニックになることが多いです。徐々に鳴らしていくことを心がけてください。時間はかかるかもしれませんが、根気強く慣らしていきましょう。
2.飼い主や環境の変化
犬は、飼い主や環境の変化にも怯えてしまうことがあります。
飼い主が旅行の準備など普段とは違った行動をしたり、いつも穏やかなのに急に怒りっぽくなったりするだけでも、犬は不安になり怯えてしまいます。また、模様替え、引っ越しをするなど、環境の変化にも敏感です。
もちろん、鈍感な犬や、順応性が高い犬など、性格によって差はあるでしょう。知らない場所でものびのび過ごせる犬もいれば、怯えて固まってしまう犬もいます。
あなたの愛犬がなにか変化に怯えてしまったら、対処法としては次のことが考えられます。
- 安心できるよう接する
- 犬が落ち着く環境に改善する
- 慣れるのを待つ
犬が怯えている様子であれば、撫でて優しく声をかけて落ち着かせましょう。飼い主の変化や模様替えを不安がっている時は、できるだけ犬が落ち着くように改善してください。
引っ越しなどの環境の変化はどうしようもありませんが、できるだけ以前の環境と同じように生活できるようにしてあげると、だんだん犬も慣れてくるはずです。
3.体調不良
犬がなにかに怯えている様子をしている時、実は体調不良を起こしているかもしれません。震える、耳や目を伏せるなど、犬が怯えている時の仕草行動と、痛みや苦しさに耐えている時の仕草行動は共通点が多くあります。
たとえば、犬が震えている時には次のような疾患の可能性があります。
- 下痢や腹痛など消化器疾患
- 怪我
- 脳腫瘍
- 腎臓、肝臓の疾患
単純に何かに怯えているだけの場合には、それほど心配はいりませんが、もし痛みや苦しさに耐えている場合には、動物病院へ行く必要があります。
- 犬が怯えている原因がわからない
- 長時間怯えている
- 食事や水を取ろうとしない
- 他に体調不良が見られる
このような場合には、早めに動物病院へ連れて行ったほうが安心です。いつもと様子が違うときは、念のため獣医に相談しましょう。
まとめ
『犬が突然怯えてしまう…3つの原因と対処法』を解説しました。
犬は、人間が思いもしないような物に恐怖を感じていることがあります。普段から犬の様子を観察して、怯えているものが何なのか、理解してあげるようにしましょう。
恐怖心はもちろん犬にとってストレスとなりますので、原因が取り除けるものであれば、犬が安心できるように改善してあげてくださいね。