犬が吠える意味
犬が吠えるのは、他者に対する何らかの意思表示の意味があります。もちろん犬は人の言葉を話しませんし、犬たちも人ほど詳細な言語を用いたコミュニケ―ションは取っていないと考えられています。
しかし犬たちは、声や仕草でお互いに意思を伝えあうことがとても上手です。
私たち人間がジェスチャーを使うように、犬たちもボディランゲージを使ったりします。たとえば吠えたり唸ったり、鼻を鳴らしたりというように、音声による意思表示も盛んに行っています。
その中でもとくに「吠える」という動作は、強い「意思表示」の方法として用いられます。
犬が吠えるとき、それは人や他者に対して何らかの要求をしたいときや興奮が高まった時、あるいは不安や警戒をあらわにするときです。
犬に吠えられやすい人の特徴
犬に吠えられやすい人の特徴は、そのほとんどがいわゆる「デリカシーのない人」といえます。
犬にとって「吠える」ときというのは先述したとおり、何らかの要求があったり、何かに警戒していたり、不安やストレスがたまっていたりといったときです。
人に対して吠える場合、飼い主に対してであればアレして、これちょうだい、といった要求や興奮が高まった時が多いようです。しかし飼い主でない人に吠える場合は、犬の気持ちを無視していたり警戒心を煽っていることが多いのです。
では具体的にはどんな特徴があるか見てみましょう。
1.犬の心の準備が出来る前に、犬の許可なく縄張りに侵入し近づいてくる
犬たちにとって、飼い主ではない人が急に近づいてきたり、急に予期しない動きをされたりすることが苦手です。
ただでさえ警戒しているところに、許可なく近づいてこられたらびっくりして吠えてしまう場合も多いでしょう。
2.予測しない動き・挙動不審な動きをする
犬にとって「目を合わせること=威嚇すること」でもあるため、人間側が「かわいい」と思って目を見ていると、犬は(威嚇されている!)と勘違いをして吠えてくることがあります。
良く吠えられて困ってしまうという場合、自分の行動を振り返ってみることが大切です。いきなり近づいてしまったり、目を見て手を出してしまったり、犬が怖くて挙動不審気味な動きになっていたりしないでしょうか。
犬に近づきたい場合は、少しずつ円を描くようにゆっくりと、顔をそむけながら背を屈め、ゆっくり手のにおいを嗅がせるところから始めてみましょう。
犬が怖い人の場合は、怖いからといって悲鳴を上げたり走って逃げたりせず、目線を合わせずゆっくりとした動きで犬から離れると吠えられてにくいようです。
3.郵便屋さんや宅配便業者さん
郵便屋さんや宅配業者さんのように、どうしても犬の許可なく敷地内に入らざるを得ない人には、犬たちは警戒してけたたましく吠えてしまいます。
この場合、業者さんたちはお仕事(ポストに入れる、宅配する)が終わればさっと敷地外へ出ていってくれます。しかし犬たちは「吠えたら出ていった」と学習してしまい、その行動が強化されてしまうことがあるようです。
まとめ
犬が好きでお近づきになりたいのに吠えられてしまうのは、とても切ないことです。
しかし、そんな人が犬に吠えられないようにするには。犬に警戒心を持たれないようにすることが一番です。
好きだからといって無遠慮に近づいてしまわず、犬に対して適切な距離感を保ち、相手の緊張感をきちんと理解してあげることが大切ですね。