1.毎日適度な運動をさせる
犬の免疫力を高めるために、まず意識したい生活習慣が「適度な運動」です。体型や年齢に適した運動をさせることで、肥満を防ぎ健康的な体型を維持できます。そして、体力や筋力がつき、血流や新陳代謝を促進する効果もあり、免疫力を高めることにもつながるのです。
また、運動をすることで体に心地良い疲労感が生まれ、質の良い睡眠を取ることもできます。しっかりと眠って生活リズムを整えることは、精神を安定させますが、それもまた免疫力向上に役立つと考えられています。
ただし、激しい運動をくり返したり、年齢に合わない過剰な運動を行ったりすると、疲れさせるだけでなく、筋肉や関節に大きな負担をかけることにもなります。そのため、毎日きちんと散歩をさせるだけで十分運動になるでしょう。年齢や個体差にもよりますが、毎日1日2回、30分ずつを目安にしっかりと歩くようにすることをおすすめします。
2.免疫力を高める食事を与える
健康的な体づくりにとって、運動を並んで大切なことが食事です。免疫力を上げる働きがあるとされる食材を犬の食事に取り入れることで、効果的な免疫力アップを望めます。
具体的には、ヨーグルトや納豆など腸内環境を整える効果がある食材がおすすめです。免疫細胞の多くは、腸内に存在するとされているので、腸内環境を正常に整えることはとても重要です。それを手軽かつ効果的にできるのが、善玉菌を多く含む発酵食品や乳製品の摂取だと考えられています。
また、にんじんやブロッコリー、かぼちゃといった緑黄色野菜には、様々な病気を予防する抗酸化作用を持つ栄養素や、免疫力を高める栄養素が含まれているので、ぜひ取り入れてみてください。
さらに手軽に免疫力を高める食事を与えたいなら、いぬようのサプリメントなどを利用するのがおすすめです。
3.日光浴をさせる
日々の生活のなかで、太陽の光を浴びることは健康維持のためにとても重要だとされています。日差しを浴びることで、免疫力が高まり、精神状態も安定するのです。
動物は、日差しを浴びずに長期間生活をしていると、免疫力が低下して感染症などにかかりやすくなるとされています。さらに、紫外線を含む日光にはウイルスや細菌を死滅させる効果もあります。
また、免疫力と直接的な関係はありませんが、日光を浴びると体内でビタミンDが作られます。ビタミンDはカルシウムの代謝を促進して、丈夫な骨づくりをサポートするため、健康的な体を作るために必要なことなのです。
4.ストレスを溜めない
ストレスは目に見て取れないものですが、犬や人間など動物の体にとって多くの悪影響を及ぼすとされています。ストレスを感じることで体内で悪玉菌が増えて、免疫細胞の活性を抑えたり、バランスを崩したりして免疫力を低下させてしまうのです。
犬も私たちと同じように、様々なことでストレスを感じます。飼い主さんとのコミュニケーションやスキンシップが不足したり、運動や睡眠が足りなかったりとストレスを感じる原因は数多くあるので、愛犬の様子を見ながらストレスケアを行うようにしましょう。
まとめ
愛犬の体を守るために欠かせない免疫力を高めることは、健康的な体を維持したり、精神を安定させるためにとても大切なことです。
そして、免疫力を上げるために飼い主さんができることはたくさんあります。散歩や食事、コミュニケーションと、日々の生活のなかで取り入れることができるものばかりなので、ぜひ意識してみてください。