犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎる時の心理
1.構ってもらえるかどうかを確認したい
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎるのは、構ってもらえるかどうかを確認したいからです。
構ってもらえるかどうかの確信がないのです。自分からアクションしてしまうと断られてしまうかもしれないのです。そんな時は何となく横をスーッと通り過ぎてみます。
名前を呼ばれた時、撫でてもらえた時、どこ行くの?と聞いてもらえた時には、もしかして構ってもらえるかも?と思うのです。
2.向こうに行ってるからね?と伝えたい
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎるのは、「向こうに行ってるからね?」と伝えたいからです。
飼い主が何かに夢中になっている時や忙しくしている時、わざわざ伝えるのは邪魔になってしまうのでは…という気遣いのできる犬なのでしょう。
どんなに忙しく夢中になっていても、自分が横を通り過ぎれば目には入るよね?と考えています。
勝手に側を離れては飼い主が心配するかもしれませんし、自分の姿が見えなくて不安になって探し回るかもしれません。
「向こうに行ってるからね?」と伝えたい、でも邪魔はしたくない、けれど心配させたくなくて横をスーッと通り過ぎることで静かなアピールをするのです。
3.飼い主の様子を見るため
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎるのは、飼い主の様子を見るためです。
何してるのかな?と気になって見にきたのです。姿が見えなくて探しにきて、(あ…ここにいたのね)と確認して通り過ぎるのです。
犬の本能的に縄張りの安全確認のために歩き回り、群れの仲間(飼い主)の生存確認をしているのではないかということも考えられるのではないでしょうか。
4.アイコンタクトをしたかった
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎるのは、アイコンタクトをしたかったからです。
とくに何か声を発するわけでもなく、飼い主の手を舐めるわけでもなく、抱っこをおねだりするわけでもありません。ただアイコンタクトをしたいのです。それがその犬にとっての飼い主とのスキンシップであり、コミュニケーションなのです。犬が横をスーッと通り過ぎる時、目が合うかどうか確認してみてください。
チラッとでも目が合う時は、しっかりアイコンタクトをしてあげてください。挨拶でもあり、「大好きだよ♡」の愛情表現でもあります。
5.もうすぐ家族が帰ることを知らせたい
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎるのは、もうすぐ家族が帰ることを知らせたいからです。
廊下や玄関でお出迎えをしようと、向かっている途中なのではないでしょうか。わざと飼い主の横を通り過ぎることが、その犬にとってのカーミングシグナルなのです。
犬の聴力が優れていることはご存じですよね。家族が帰宅する時、まだ家から遠くにある家族が乗った車のエンジン音を感知したのかもしれません。足音でも聞き分けることができるとされています。
10分も前から玄関で待っているという犬もいますよね。
6.通り道だっただけ
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎるのは、その場所がたまたま通り道だったというだけであることもあります。
「どこ行くの?」と聞いても目を合わせません。構ってほしいわけではないようです。「抱っこする?」の声に振り返ってはくれるものの(今回はやめておきます…)といった表情で去っていきます。
「おやつ?」の言葉にも無反応でスーッと通り過ぎることがありますよね。何か向こうに特別な目的があるのかもしれません。そんな時はだいたいトイレに行きたいか、イタズラをしにいくことが多いようです。
飼い主と一瞬も目を合わせることなく横を通り過ぎた時は、犬の後をつけてみると面白い展開が待っているかもしれません。
まとめ
犬が飼い主の横をスーッと通り過ぎる時の心理を6つ解説しました。
- 構ってもらえるかどうかを確認したい
- 向こうに行ってるからね?と伝えたい
- 飼い主の様子を見るため
- アイコンタクトをしたかった
- もうすぐ家族が帰ることを知らせたい
- 通り道だっただけ
他にも通り道はいくらでもあるのに、わざわざ飼い主の横を通り過ぎるのは、やはり構ってほしい気持ちがあるからなのではないでしょうか。
ただ名前を呼んでもらったり声をかけてもらったり、頭や体を撫でてもらうだけでも嬉しい気持ちになるのだと思います。
アイコンタクトだけでも十分です。よい愛情表現になると思いますので笑顔で目を合わせてあげてくださいね。