愛犬のための「贅沢」も一歩間違うと「エゴ」に
愛犬との生活を毎日楽しんでいらっしゃいますか?犬との生活は癒されることも多いですが、楽しいことばかりではないですよね。しつけに苦労したり、病気になってしまった時は大変なことがあるもの事実だと思います。そんな生活の中、愛犬にとって「本当に必要なこと」をしてあげられているでしょうか?
犬は当然ながら人間とは違う種族の生き物。ついつい可愛さ余って擬人化してしまうこともあるかもしれませんが、無意味な「贅沢」をしてしまうと、健康に害を及ぼす恐れも…。
愛犬の健康面を心身ともに守ってあげれるのは、いつもそばに居る飼い主さんだけです。愛犬にとって無意味になってしまう「贅沢」は単なるエゴになってしまうので注意しましょう。
犬にとって無意味な『贅沢』4つ!
1.おしゃれ目的で洋服を着せる
近年では愛犬にお洋服を着せる飼い主さんも多いですよね。雨の日のレインコートを始め、寒さに弱い犬種には防寒用、暑さ対策のため接触冷生地のお洋服を着せたり、手術後専用のお洋服を着せることもあると思います。これらはあくまで「愛犬のために必要な衣類」となっていて、おしゃれ目的で着せている訳ではありません。
今は犬用のお洋服も様々なタイプが販売されていて、デザイン重視で過度な装飾などがついたものもあります。SNSなどを見ると確かに可愛らしく着こなしている犬もいるのですが、見ていると何だか可哀想な気持ちになりませんか?
愛犬の歩行の際に邪魔になるようなデザインであればもちろんストレスになってしまいますし、肌触りが良くない素材であれば皮膚トラブルの原因にもなりかねます。ボタンやリボンなど不必要な装飾が多くついている物は外れてしまった時に誤飲の危険性もあります。「愛犬にとって必要な衣類」だけを着せるようにしましょう。
2.カラーリング
犬のカラーリングに関しては健康目的などではなく、見た目の変化を楽しむ「おしゃれをさせるための贅沢」になると思います。確かに愛犬が華やかに可愛らしく見えることもあるかもしれませんが、飼い主さんのエゴになってしまうもの。あまり過剰にカラーリングしていると周囲からは虐待と思われてしまうこともあります。
犬用のカラーリング剤は低刺激で皮膚や被毛に負担がかからないように作られてはいますが、100%安全とも言えないはず。犬はもともと人間より皮膚が薄くデリケート。その上、アレルギーを持っている個体であれば更にリスクは高まってしまいます。もしも愛犬にカラーリングをしているのであれば、今一度「本当に必要なこと」なのか考えてみましょう。
3.食べ物を欲しがるだけ与える
ほとんどの犬は食べることが大好き!ご飯のおかわりやオヤツの催促は日常茶飯事かもしれませんね。美味しそうにガツガツ食べる愛犬を見ていると、飼い主さんもなんだか幸せな気持ちになるのではないでしょうか?
しかし、与えすぎはもちろん無意味な贅沢のひとつ。当然ながら犬も食べすぎると太りますし、肥満による健康被害は人間とほぼ同じような症状が起きてしまいます。
肥満により内蔵病や糖尿病などのリスクが高くなる、また増えすぎてしまった体重を支えきれず関節を痛めてしまう、結石が出来やすくなってしまうなど様々な健康被害があるようです。
また愛犬に食べ物を要求されるたびに与えていては、性格もマガママになってしまう危険性が…。愛犬の体に合った摂取カロリーを大幅に超えてしまわないよう気をつけましょう。
4.体力に合っていない運動
犬にとってご飯と同じくらい大好きなもののひとつが「お散歩」になります。犬にとってのお散歩は運動不足の解消はもちろん、屋外の刺激に触れ好奇心を満たす、また飼い主さんとの信頼関係を深めるための大切な時間でもあります。お散歩が大好きすぎて「まだ帰りたくない!」なんてワガママな仕草を見せることもあるかもしれませんね。
しかし、犬にとって過剰な運動はやはりあまり良くありません。心拍数が上がり心臓への負担が大きくなる、また骨や関節に負担がかかる、興奮状態が続き体調を崩してしまうこともあるよう。
犬の運動量は体の大きさ、犬種、個体によって様々ではありますが、愛犬自身にぴったりな運動量を見極めて毎日楽しく健康的なお散歩をしてあげましょう。
まとめ
愛犬がとても大切で可愛いあまりに贅沢をさせたり、つい周囲に自慢したくなって特別なおしゃれをさせる気持ちも理解できます。
しかし犬自身は見た目を気にすることはありませんし、犬にとっての一番の幸せは「飼い主さんと幸せで楽しい時間を長く過ごすこと」だと思います。愛犬は贅沢することを望んでいる訳ではないので、求める幸せをしっかり与えられるよう健康管理をしてあげましょうね。