犬を心身ともに健やかにする健康法とは
今回は、犬を心身ともに健やかにする健康法について、意識すべきコツとともにまとめてみました。
1.本能を刺激して満たしてあげる
犬の本能を刺激して満たしてあげることで心身ともに健やかにすることができます。ストレスの緩和と発散に役立つためです。
例えば、犬の本能には「ニオイを嗅ぐ」という行為があります。とくに犬がニオイを嗅ぎたがるのはお散歩中です。他の犬のニオイが気になるのです。情報を集めるための行為でもあります。
犬が満足するまでニオイを嗅がせてあげることができるよう、清潔で安全な場所を把握しておかなければなりません。犬が興味津々にしていても、飼主が危ないと判断し中断させることも時には必要です。そして、狂犬病の予防注射や混合ワクチンの接種など、感染症予防も必須です。
2.飼い主や家族以外の人・犬との触れ合いの時間を与える
犬を心身ともに健やかにしてくれるのが、「飼い主や家族以外の人や犬との触れ合いの時間」です。社会を学ぶ子犬の時期だけではなく、成犬や老犬になってからも大切なことです。
子犬や成犬のうちは外に出て他の人や犬と触れ合うことで社会性を育みます。見知らぬものや不安に感じるものを少しずつ減らして慣れていくことで、恐怖心や警戒心もストレスも減っていきます。
老犬になると他の人や犬との触れ合いが刺激になります。脳の活性化にもよいですし、体を動かすことは筋力の維持にも効果的です。長く自分の足で歩き続けてほしいですよね。
犬の性格や個性を尊重し、無理強いはせず、外の世界や他の人や犬との触れ合いを心身の健康の維持に役立てられるとよいのではないでしょうか。
3.口の中の健康を考える
犬を心身ともに健やかにする健康法は、口の中の健康を考えることです。口の中が健康な犬は口臭がほとんどありません。唾液のニオイがする程度です。
(愛犬の口臭が気になる)と感じた時には、すでに歯周病である可能性が高いです。歯茎が炎症を起こし、歯周病菌が増殖し、歯垢が歯石を作り出している状態です。重度の歯周病になってしまったら、歯磨きを徹底しても自然と治ることは期待できないでしょう。
炎症が起きると歯茎の血管がもろくなります。血管内に細菌が入り込むと全身へと運ばれていきます。心不全・肝不全・腎不全などの病気の原因になります。重度の歯周病を抱える犬には心臓病が多いと言われています。
愛犬の心身の健康を守るため、口臭が気になり始めたら歯科検診を受けてみましょう。
4.暮らしの環境を整える
犬を心身ともに健やかにする健康法は、暮らしの環境を整えることです。ひとつも難しいことはありません。今すぐにできることばかりです。
とにかくフローリングは滑ります。若いうちは滑っても踏ん張るための筋力がありますが、関節への負担は大きいものです。やがて関節炎を引き起こしたり、怪我の原因になったり、負担の大きさを知ることになります。
ソファーからの飛び降りや階段の上り下りは転落の危険リスクがあります。脱臼や骨折の原因になりやすく、そのほとんどが自宅で起きています。ソファーには犬用の階段やスロープを設置する、階段の前にはペットゲートを設置して立ち入りを禁止するなどの対策があります。
ケージの置き場所にも、意識するべきことがあります。人が出入りや行き来をするドアの近くや動線に置かないこと、外からの刺激を受けやすい窓際に置かないことです。
窓から外を眺めることが好きな犬もいますが、ケージは犬が心身ともに休めるための場所です。くつろぐ場所やひとりの時間を楽しむ場所には専用のクッションやベッドを置いてあげるとよいと思います。
まとめ
犬を心身ともに健やかにする健康法を4つ解説しました。
- 本能を刺激して満たしてあげること
- 飼い主や家族以外の人や犬との触れ合いの時間を与えること
- 口の中の健康を考えること
- 暮らしの環境を整えること
今回は筆者が愛犬のために普段から意識していることを中心にまとめてみました。
もちろん犬の性格やご家庭の事情によってベストな方法は変わってくると思いますが、もし今までこのような内容を意識したことがないという方は、今回ご紹介した健康法やコツを参考に、愛犬やご自身によりマッチした健康法を見つけてくださいね。