犬に大声を出すべきではないダメな理由
1.パニックを引き起こす
犬がパニックを引き起こしてしまうことがあるため、大声を出すべきではありません。
突然大声を出されたらどうでしょうか。犬ではなくても誰だって驚いてしまいますよね。何が起きたのか、逃げた方がよいのか、身の危険はあるのか、人なら色んなことを考えると思います。
人は言葉によってある程度の状況を把握することができますが、犬にはその大声も言葉も理解することができず、パニックになってしまうことがあるのです。
飼い主が愛犬の目の前で大声で犬の鳴きまねをする動画を見たことがあるのですが、相手が飼い主であっても犬はとても驚いた様子でした。耳をピンッと立てたり目を見開いたり、警戒する様子でした。
犬に大声を出しても何もよいことは起こりません。もしも大声を出すべき時があるとすれば、車道に飛び出しそうになった時の「待て」「ストップ」や危険が迫った時の「戻れ」「おいで」くらいなのではないでしょうか。
2.人を怖がるようになってしまう
犬が人を怖がるようになってしまうことがあるため、大声を出すべきではありません。
犬に大声を出すと驚きます。ビビリで怖がりな犬は、たった1回の大声にも恐怖を感じ、大声を出した人のことを避けるようになることがあります。また驚かされるのではないかと思ってしまうからです。
なかには比較的大声に驚かない犬もいます。その瞬間は驚くかもしれませんが、何も悪いことが起きなければあまり気にしない様子です。しかし、わざと大声を出すことが繰り返された場合、また大声を出されるのではないかと警戒します。
「人は大声を出し、自分のことを驚かせたり怖がらせたりする存在だ」
犬がこのように謝って覚えてしまったらどうでしょうか。飼い主や家族以外の人を怖がるようになったり、お散歩に行くことができなくなったり、恐怖心のあまり人を攻撃するようになってしまうことだってあるかもしれません。
3.叱られていると勘違いしてしまう
犬が叱られていると勘違いしてしまうことがあるため、大声を出すべきではありません。
犬を叱る時、つい声が大きくなってしまいますよね。「いけないよ!?」「待ちなさい!」「放しなさい!」など、大声を出してはいけないと理解していても叱る必要がある時は普段より声が大きくなってしまうものです。
犬は飼い主の声のトーンによって感情の変化を読み取っています。明るく優しい声で「おいで」と言われた時はポジティブにとらえます。声を荒げて「おいで」と言われた時は(イタズラがバレて叱られるのでは…?!)と警戒します。
このようなことから、人が大声を出す時は(叱られる時だ)と感じてしまう犬が多いのです。
4.大声を出されたということしか入ってこない
犬には大声を出されたということしか入ってこないため、大声を出すべきではありません。
例えば、しつけのトレーニング中に大声を出してしまうことがあるのではないでしょうか。例えば、犬が言うことを聞いてくれないときや飼い主の思い通りにならない場合です。
そんな時、犬は集中力が切れてしまっています。どんなに大声を出したところで、犬にはその大声しか入ってきません。飼い主の指示やその意味は理解されないのです。
大声を出さなければならない状況になってしまった時はトレーニングを中断しましょう。犬が1つのことに集中していられる時間はわずか5分程度です。休憩をはさんでから再開しましょう。
まとめ
犬に大声を出すべきではないダメな理由を4つ解説しました。
- パニックを引き起こす
- 人を怖がるようになってしまう
- 叱られていると勘違いしてしまう
- 大声を出されたことしか入ってこない
明るく優しく穏やかに話しかけると犬は喜びますし、犬から好かれる存在になれます。大声を出してもよいことは何一つありません。犬に大声を出すべきではないのです。