犬が果物の種を誤飲してしまった…これって大丈夫?
夏は水分補給も含めて果物を愛犬に与えるという飼い主さんも増えます。しかし、果物によっては種が含まれていることもあるので、犬が種を誤って飲み込まないよう、事前に取り除いておくことが大切です。
しかし、もしも犬が果物の種を食べてしまった場合、問題はないのでしょうか。結論から言うと、基本的に果物の種の誤飲には十分注意が必要です。果物の種は小さくても喉に詰まってしまう可能性がありますし、大きさや形状によっては腸閉塞を引き起こしてしまう恐れもあります。
また、食べてしまった果物の種類によっては、種に中毒成分が含まれている可能性もあります。嘔吐や下痢といった症状から、命に関わる危険な症状まで引き起こす危険性があるので犬が果物の種を食べてしまった時は、体調に異変がなくても1〜2日しっかりと様子を観察しましょう。
また、絶対にダメと言われている果物の種を食べてしまった場合は、早急にかかりつけの動物病院に連れていきましょう。
犬に絶対ダメな果物の種は?
では、犬に絶対与えてはいけない果物の種にはどのような種類があるのでしょうか。ここで紹介した果物の種を誤って食べてしまった場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。
1.桃の種
7〜8月の夏シーズンに旬の時期を迎える桃は、ご家庭でも犬に食べさせたいと考える人が多くいます。実際、桃自体は犬に食べさせても問題がなく、水分補給代わりとしても適しているため犬に与える人も多いでしょう。
しかし桃を与える際は、桃の種を取り除いてから与えてください。桃の種はある程度大きさがありますが、犬が飲み込めてしまうサイズです。そのため、飲み込んでしまった後に窒息してしまったり、腸閉塞の原因となる恐れがあります。
腸閉塞を起こした場合、頻回の嘔吐や食欲不振、元気消失といった症状を起こし、最悪の場合、死に至る危険性もあります。桃の種には十分注意しましょう。
2.さくらんぼの種
さくらんぼの種も桃の種と同様、犬が飲み込めてしまう大きさでありながら、窒息や場合によっては腸閉塞の原因となってしまう恐れもあります。
また、さくらんぼの種には「アミグダリン」という成分が含まれていることをご存知でしょうか。このアミグダリンは、体内で毒性の強いシアン化水素(青酸)に変わり、中毒を引き起こします。
有毒物質により体調不良の原因になってしまうため、さくらんぼの種はあらゆる危険性を孕む絶対に食べさせてはいけない種の1つとして注意喚起されています。
3.柿の種
柿自体は甘くて美味しく、犬が食べても問題のない果物です。また、柿にはミネラルやビタミンなど、犬も摂取すべきとされている栄養素も豊富に含まれています。
しかし柿の種は必ず取り除いてください。こちらも腸閉塞を引き起こしてしまう危険性があり、飲み込んでしまうと非常にリスクが高いです。
喉に詰まって窒息してしまう事例も報告されているため、柿を与える際は必ず種を取り除いたことを確認してから果肉を少量だけ与えましょう。
まとめ
いかがでしたか。もしも愛犬が果物の種を食べてしまった場合、2日ほどしっかりと様子を観察し、少しでも異変が見られたら動物病院で診てもらいましょう。また、絶対にダメな果物の種を食べてしまった際は、すぐに病院で処置してもらってください。