犬のしつけに効果的なご褒美のあげ方
1.ご褒美は2秒以内にあげる
犬のしつけに効果的なご褒美をあげるベストなタイミングは、犬がよい行動をしてから「2秒以内」であると言われています。たった2秒なので、手の中におやつを握っておく、もしくはおやつをすぐに取り出せるように用意しておかなければなりません。
しかし実際にはどうでしょうか。私の愛犬は手の中のおやつにばかり集中してしまい、しつけどころではなくなってしまいました。
しつけの最中に腰に付けておくことができるトリーツポーチ(おやつ入れ)を使ったこともあるのですが、おやつの匂いがバレてしまって…。腰の辺りの匂いを嗅いでばかりで、しつけどころではありませんでした。
それでもドッグトレーナーさんには「すぐに褒めてください!」「すぐにご褒美をあげてください!」「それでは遅いです!」と、何度も注意されたことがあります。
しつけの時のご褒美としておやつを用意する場合には、あまり匂いの強くないおやつを用意するのがおすすめです。
2.数種類のおやつを用意する
犬のしつけに効果的なご褒美のあげ方は、数種類のおやつを用意することです。
1種類のおやつを食べることができるよりも、数種類のおやつを食べることができることの方が犬にとっても楽しみだと思うのです。モチベーションにも繋がったらいいな…という気持ちで用意してみてください。
例えば、数種類のおやつの中でも愛犬がとくに好きなおやつがあると思います。一番大好きなおやつは、よい行動が完璧にできた時にあげます。完璧まではいかなかったけど上手にできたなという時にその他のおやつをあげます。
そうすると、犬は「あの大好きなおやつはもらえないのかな?」「あのおやつが食べたい!」と、もっと集中して積極的になってくれるのではないかと思います。
3.ご褒美はおやつ以外にも!
犬にとって一番嬉しいご褒美はおやつ…とは限りません。愛犬が最も喜ぶことが何よりのご褒美です。
飼い主に抱っこしてもらうことが大好きな犬もいます。上手だね、よくできたね、いい子だね、と優しく抱きしめてもらえることが何よりのご褒美になるのではないでしょうか。
お散歩が好きな犬なのであれば、おやつをもらうことよりもお散歩に連れて行ってもらえることの方がご褒美になります。よい行動ができたらその日のしつけは終わりにし、お散歩に出かけてはいかがでしょうか。
普段は汚れるからと禁止されている穴掘りも犬にとってはご褒美になります。穴を掘り、その穴に入ってくつろいだり、穴の中で体をスリスリしたり、飼い主が困るようなことも犬って大好きですよね。
完璧によい行動ができたらしつけの時間は終わりにし、遊びの時間にしてはいかがでしょうか。その日ばかりは穴掘りもOKにしてあげてください。
食物アレルギーを持っていたり、何等かの持病や事情があったり、おやつを食べることができない犬もいます。ご褒美はおやつだけではありませんので、愛犬が最も喜ぶものを与えてあげるとよいと思います。
ご褒美としておやつをあげる時の適切量
1日に与えるおやつの適切量は、1日の摂取カロリーの10%程度に抑えるのが目安です。愛犬の適切量を知りたい場合には、まずは愛犬に必要な1日の摂取カロリーを計算する必要があります。
このように計算することができます。指数のところに入る数字は次の通りです。
- ~生後4カ月は「3」
- 生後5カ月~1歳は「2」
- 1歳以上の成犬は「1.8」
- 避妊済、去勢済みの1歳以上の成犬は「1.6」
- 7歳以上のシニア犬と老犬は「1.2」
- 避妊済、去勢済みの7歳以上のシニア犬と老犬は「1.4」
おやつではカロリーの摂りすぎになりそうだなと心配される場合には、ドッグフードを代用するのもおすすめです。
まとめ
犬のしつけに効果的なご褒美のあげ方を3つ解説しました。
- ご褒美は2秒以内にあげる
- 数種類のおやつを用意する
- ご褒美はおやつ以外にも!
しつけのご褒美におやつを使うと、おやつがなければ言うこと聞いてくれなくなるのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。おやつがなければ言うことを聞いてくれないのは、適正量を超えて与えてしまったからです。
しつけのためのご褒美におやつをあげるのであれば、絶対に適正量を守った方がよいしつけができると思います。