️1.海外旅行が好き
「犬を飼うと旅行にいけなくなる」というのは昔からよく言われているので、意識したことがあるかもしれません。ですが近年では少し事情も変わってきています。
ペットツーリズムの発展により、日本国内ではわんこと一緒に泊まれる宿や一緒に観光できる施設なども増えました。そのため多少の我慢と工夫をすれば「愛犬と一緒に」国内旅行を楽しむことは不可能ではなく、むしろ旅先で新しい発見や出会いを楽しむことができるでしょう。
ですがやはり海外旅行となるとハードルは高くなります。ほとんどの場合、飛行機ではわんこは客室ではなく貨物室での移動を強いられるため、長時間となると大きなストレスがかかりますし、到着時の検疫等の問題が生じる場合もあります。
海外旅行中、わんこはペットホテルに預けるという方法もありますが、それなりの費用がかかるのはもちろん、わんこに寂しい思いをさせることにもなります。
たまの海外旅行ならいいかもしれませんが、海外旅行が趣味で年に何回も出かけていて、ペットホテルの費用を少しでも惜しいと感じてしまう人はわんことの暮らしは向いていないと言えるでしょう。
️2.人の誘いを断れない
飼い主さんが仕事や学校に出かけている間、わんこはおうちでお留守番をしていることになります。仕事や学校が終わったらすぐに帰って愛犬の散歩やお世話をするというスタイルが基本であるべきですが、突然の飲み会や突然の遊びの誘いなど、イレギュラーな事態が起こることもありますよね。
家で他にお世話をしてくれる人がいる場合はともかく、自分しかお世話をできる人がいないという場合、あなたには「飼い犬の世話をしないといけないので」と誘いを断る勇気はありますか?「付き合いも大切だし…」「犬を理由にするのは後ろめたい…」と悩んでしまう人は、わんことの暮らしを考え直すべきです。
有名な「犬の十戒」の中にも「あなたには他にやることがあって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです」というフレーズがあります。わんこと一緒に暮らす以上、あなたは愛犬にとって唯一無二の存在になるということを覚悟しなくてはならないのです。
️3.ライフステージの途上にある
進学や就職、結婚や出産など、人間には多くのライフステージがあります。特に引っ越しや家族の増減を伴う変化の場合、「愛犬を飼い続けられない」という問題に直面することがありえます。ですがそれはあくまで人間側の都合です。わんこを飼いはじめるからには、最期の瞬間まで一緒に暮らす責任が伴います。
人間側の都合で飼育放棄をすることはあってはなりません。それを可能な限り避けるためにも、ライフステージの過渡期にある人、そして自分以外にわんこの世話をできる人が現状いない人は、わんこと暮らすには向いていないかもしれません。よく保護犬の譲渡会で「単身者が引き取りを断られる」のは、こういった事情も背景にあります。
ただ「入院」や「死別」というライフステージの変化は、ある意味でいつ訪れるか誰にもわからないものです。ライフステージのどこに所属しているかに関わらず、自分に「もしも」のことがあった場合の愛犬の処遇については常に考えておく必要があるかもしれません。
️4.インテリアにこだわりがある
インテリアは好きな色と家具で統一したい、SNS映えするような高級家具を揃えて大切に使いたいなど、インテリアにこだわりのある人もあまりわんことの暮らしには向かないでしょう。わんこと暮らすからには家具や内装に多少の傷がつくことは覚悟しなくてはなりません。
特に子犬から飼いはじめる場合には「多少」の覚悟では足りないもの。基本のしつけが完了するまでの間、また、歯の生え変わりが終わるまでの間、家中のあちこちに粗相をされたり、家具や小物をかじって破壊されたり、壁紙やソファを引っかかれて破かれたりといったことは日常茶飯事です。
またしつけが完了したといっても油断はできません。「噛む」「掘る」といったわんこの本能を完全に抑圧することは不可能と考えていいでしょう。
現代日本では大型犬であってもわんこは室内飼いが一般的。もちろん最初から外飼いを想定して飼いはじめる場合にはこの条件は当てはまりませんが、台風などの災害時には一時的に室内に避難させる必要もあることを踏まえ、家具のレイアウトを考える必要はあるかもしれません。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこを飼っていない段階ではこれらの条件に当てはまっていて「自分には無理だな」と思っていても、「実際に飼いはじめたら可愛くて、生活の全てが愛犬優先に変わった!」という人も少なからずいます。
ですから頭から諦めてしまう必要は全くありませんが、その場の気分や安易な思い付きでわんこを飼いはじめることは、安易な飼育放棄やネグレクトにつながります。不幸なわんこを生まないためにも、まずはよく自分の生活や性格を見直してみることが必要です。