犬が散歩中にウンチをしたときに絶対してはいけないNG行為とは?

犬が散歩中にウンチをしたときに絶対してはいけないNG行為とは?

愛犬との散歩中に、もし愛犬がウンチをしてしまったらどうしますか。自宅に持ち帰って処分されている飼い主さんが多いと思いますが、いまだに多くの「犬のウンチ」に関するクレームが自治体に寄せられいてます。各自治体も、啓発用ポスター等を配布したり、市民にイエローチョーク作戦を呼びかけたりもしています。犬が散歩中にウンチをしたときに絶対してはいけないウンチの放置について考えてみたいと思います。

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犬が散歩中にウンチをしたときに絶対してはいけないNG行為

「犬のフンは持ち帰りましょう」犬のフン放置禁止看板

犬が散歩中にウンチをしたときに、絶対にしてはいけないNG行為があります。それは、ウンチの放置です。おそらくほぼすべての飼い主さんが、散歩中の愛犬のウンチを放置することがマナーに反していることをご存知だと思います。そして、マナーを守っておられる飼い主さんがほとんどだとも思います。

しかし、残念ながらウンチの放置はなくなってはいません。いまだに自治体への「放置ウンチ」のクレームはなくなりません。散歩中の犬のウンチの放置については、条例を定めている自治体も多く、中には過料処分を定めているところもあります。

飼い主さん向けの啓発用ポスターなどを作成し、迷惑されている市民の方が掲示できるように無料配布したり、イエローチョーク作戦を呼びかけたりと対策を打ってはいるのですが、なかなか難しいようです。

ウンチを放置してはいけない理由

トイレマナーを守る飼い主

まずは、散歩中に愛犬がしてしまったウンチをそのまま放置してしまうと、なぜいけないのかについて考えてみましょう。理由の中には、放置してしまった飼い主さんにも返ってくるような内容もあります。

1.不衛生

犬のウンチがそのまま放置されることで、街の中が不衛生になります。新型コロナ感染症もそうですが、動物と人間の双方の病原体となり得る細菌や寄生虫、ウイルスは、たくさん存在します。もちろん、犬と人間との間で共通の病原体も同様です。これらの病原体は、感染した動物の体液や排泄物の中に混入して、感染を広めます。

万が一、予防接種を受けておらずに何らかの人獣共通感染症に感染している犬が散歩中にウンチをして、それをそのまま放置してしまったら、犬や人間に病気が感染する原因になるかもしれないのです。

2.不快

道端に犬のウンチが落ちていることに気付かずに踏んでしまったという経験を持つ方は、決して少なくないのではないでしょうか。その時、どのような気持ちになりましたか。決して気持ちの良いものではありません。たとえきれいに拭き取ったとしても、臭いはなかなか消えません。ましてや、これから仕事で取引先を訪ねようとしているときだったら、なおさらです。

もちろん、街の美観も損ねます。放置された犬のウンチは、街にポイ捨てされた煙草の吸殻やペットボトル、空き缶などと同じ、またはそれ以上の不快感をもたらします。

3.愛犬のウンチを他人に掃除させている

愛犬のウンチをそのままにして帰ってしまう飼い主さんは、おそらくご自分で愛犬のウンチを片付けるのが嫌なのでしょう。しかし、よく考えてみてください。あなたの愛犬がしたウンチを、必ず他のどなたかが片付けているのです。もしあなたが逆の立場だったらどうでしょう。

毎朝ご自身の玄関先に他所の犬のウンチが落ちていて、それを片付けなければならなかったら、「なんで他所の家の犬のウンチを自分が毎朝片付けなければいけないんだ!」と怒りが湧いてくるのではないでしょうか。

ほんの一握りのマナーを守らない飼い主さんのせいで、マナーを守っておられる飼い主さんも、色眼鏡で見られてしまいます。被災時の同伴避難がなかなか受け入れられないのも、このような一部の飼い主さんのマナー違反による影響が少なからずあるのです。

散歩の目的はトイレではありません

トイレトレーニング

散歩中に愛犬がしてしまったウンチをそのままにされている飼い主さんの中には、「昔は散歩中にトイレを済ませて、そのままにするのが当たり前だった。」とおっしゃる方がおられるかもしれません。たしかに、一昔前まではそうだったかもしれません。

しかし現在は、散歩の目的は適度な運動によるストレス発散、外界からの刺激による脳や精神面の活性化、飼い主さんとのコミュニケーションの強化が目的であり、衛生管理も含めてトイレは自宅で行うものというのが飼い主さんに求められる常識となっています。

今や犬達は、人間社会の中で飼い主さんと一緒に暮らすことでしか生きていくことができません。しかし人間社会の中には、犬が嫌いな方、犬アレルギーをお持ちの方、犬に対して恐怖感を覚える方など、非愛犬家の方も大勢おられます。

そんな中で、前述のような万が一の被災時も含めて考えた場合、愛犬を人間社会のルールの中で犬らしく暮らせるようにすることが愛犬の幸せであり、飼い主さんの務めになってきているということを理解する必要があるでしょう。

まとめ

One Health

SARSやMERS、高病原性鳥インフルエンザや新型コロナ感染症など、近年は動物由来の新興感染症が増えてきています。こうした新興感染症によるパンデミックを防ぐためには、人と動物と生態系が一体だと考え、これらすべての健康を守ることが大切であるという、『One Health』という考え方が重要視されています。

One Healthの考え方から見たら、私達人間と犬達との関係は、もっとずっと身近な関係です。犬達を野生の世界から人間の世界に連れてきたのは私達人間です。ですから、人間社会の中でしか生きられなくなった犬達を守るのは、私達飼い主の役目であり努めです。

愛犬たちが人間社会の中に受け入れられ、幸せに暮らせるようにするためにも、トイレは自宅でさせる、万が一散歩中にしてしまった時には、きちんと後片付けをしてウンチは自宅に持ち帰るという飼い主としての常識を、全ての飼い主さんが守れるような世の中にしましょう。

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