見逃さないように!ケガをしている時の仕草4つ
犬は言葉を話すことができない代わりに、仕草や行動によって飼い主さんに気持ちを伝えます。
犬は楽しい時や嬉しい気持ちの時、飼い主さんにスリスリして甘えたりすることで「とっても楽しいよ!」と伝えますが、ケガをしている時や苦しい気持ちの時は、隠したがります。祖先であるオオカミの時代に、外敵に自分の弱みを見せないように暮らしていたことが、今でも本能として残っているのでしょう。
愛犬の異変に気付くことができないと、ケガが悪化する恐れがあります。犬がケガをしている時はどんな仕草をするのでしょうか?
①不自然な歩き方をしている
ケガをして足に痛みを感じている時、よたよたとゆっくり歩きます。この時点で「歩き方がいつもと違う気がする」と気付くことができれば、早期治療に進むことができます。しかし、足を引きずったり足を地面に付かないように歩く仕草がみられたら、症状が悪化しているかもしれません。
②食欲がなくなる
人間もそうですが、ケガや体調不良などで元気がない時は食欲がなくなります。名前を呼んでも近づいてこないこともあります。大好きなご飯を食べずにうずくまっている場合、強い痛みを感じているかもしれません。
③痛いところを舐める
痛みを感じている部位を執拗に舐め続けます。犬は皮膚が被毛で覆われているため、ケガに気付かない飼い主さんも多いでしょう。ただの毛づくろいで舐めるのではなく、常に舐め続けている場合は「ケガをしているのかも?」と疑いましょう。
④「くぅ~ん」と弱々しい鳴き声
犬は痛みを我慢して隠したがりますが、痛みが強くなり我慢ができなくなると飼い主さんに助けを求めます。眉毛が下がったような悲しい顔で、「痛いよ~」という気持ちを込めて「くぅ~ん」と弱々しく鳴きます。
犬は甘えるときにも「くぅ~ん」と鳴きますが、ケガをしていて鳴く場合は丸くうずくまり、食欲もありません。愛犬の表情や仕草なども観察して、ケガをしていることを見逃さないようにしましょう。
慌てないで!適切な対処法をご紹介
愛犬がケガをしていると気付くと、慌ててしまう飼い主さんが多いでしょう。しかし、飼い主さんが慌てている様子は犬にも伝わっています。そうなると犬はパニックになってしまうため、慌てないで対処することが大切となります。
①すぐに動物病院で診てもらう
愛犬のケガに気付いたら、すぐに動物病院で獣医師さんに診てもらいましょう。小さなすりキズでも、放置してしまうと細菌が侵入する恐れがあります。思った以上に悪化する場合もあります。
②血が出ている場合
少し出血している場合は水で流し洗い、ケガをしている部分を清潔なハンカチやガーゼを優しく当てます。近くに水がない場合は、そのまま清潔なハンカチやガーゼを押し当てて止血します。
また傷口を消毒しようと市販の人間用のものを使う方がいますが、これは絶対にNGです。人間用の消毒液は犬には刺激的すぎるので、余計に悪化する恐れがあります。
③火傷をしている場合
火傷をしている部分に、冷たい水を含ませたハンカチやガーゼを優しく当てます。赤く腫れている程度であれば、そのまま優しく水を当てるだけでも応急手当になります。火傷は後からひどくなる場合がありますので、冷やした後は必ず動物病院を受診しましょう。
まとめ
犬は痛みに強く、我慢強い動物です。また飼い主さんに心配させたくないという優しい気持ちを持っているため、毎日一緒に暮らしていても見逃してしまうこともあります。少しでも異変を感じたら動物病院で診てもらってくださいね。