犬が『触ってほしくない』と思っている体の部位とは
犬には、たとえ大好きな飼い主であっても「触ってほしくない」と思う体の部位があります。嫌がる場所だということを知らずに、しつこく触ろうとすると、嫌われてしまったり、犬にストレスを与えてしまう可能性があります。
では、犬が触られるのを嫌がるのは、具体的にどの部位なのでしょうか?以下でご紹介していきます。
1.足先
多くの犬は、前足や後ろ足の先端部分を触られるのを嫌がるでしょう。触ろうとすると、手を引っ込めようとする犬が多く、なかには唸ったり噛もうとしたりする犬も少なくありません。
しかし、犬には日常的に以下のようなお手入れが必要です。
- 足裏の毛を刈る
- 爪を切る
- お散歩の後に汚れを取る
- 怪我をしていないかチェックする
そのため、犬の足先に全く触らずに飼うのは難しいでしょう。
お手入れのときのようにどうしても触らなくてはいけない場合には、「少し触って褒める」「ご褒美をあげる」を繰り返してゆっくり慣れさせていくと、犬も触られることに慣れていきますのでぜひ練習してみてください。
どうしてもお手入れを嫌がる場合には、無理をせずにプロに任せてしまうのも一つの手です。トリミングサロンでは、シャンプーやカットのメニューの中に足先のお手入れも含まれています。動物病院でも爪切りをやってもらえますので、利用すると良いでしょう。
2.耳
犬の耳は周囲の情報を得るためにさまざまな音を集める役割をしているだけではなく、自身の感情を表す部分でもあるため、とても繊細な部分です。そのため、耳を触られると鬱陶しそうな表情を浮かべたり、頭を振って抵抗したりする犬が多いでしょう。
犬の耳は、垂れていたり、中に毛が生えているため、人間に比べて通気性があまりよくありません。清潔に保つためには、定期的に掃除をする必要があります。外耳部分を触られるのは平気な犬でも、耳の中となると嫌がる犬がほとんどです。
耳の中の掃除は、上手くやらないと汚れをさらに奥へ押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまう可能性があります。犬が嫌がる場合には、無理をせずに動物病院やトリミングサロンでお願いしましょう。
3.しっぽ
フリフリ、ふさふさと揺れる犬のしっぽ。可愛くて思わず触りたくなってしまいますよね。しかし、犬はしっぽを触られるのは好きではありません。触ろうとして、しっぽやお尻を引っ込められたり、逃げられてしまったという経験がある人も多いでしょう。
犬にとってしっぽは、感情を表したり、体のバランスを保ったりするための大切な部分です。また、しっぽは先の方から根本まで骨があり、背骨へ繋がっています。しっぽを怪我してしまうと、背骨にも影響を及ぼす可能性がある繊細な部分なのです。
ブラッシングの必要がある時などは仕方ありませんが、できるだけ犬のしっぽは触らないで、そっとしておくようにしてあげましょう。引っ張ったり、強く握ったりするのは絶対にやめてください。
まとめ
犬が『触って欲しくない』と思っている体の部位3つをご紹介しました。ご紹介した以外にも、鼻や口の中なども犬は触られるのを嫌がります。
足先や耳、口の中はお手入れに必要な部分なので、犬が嫌がっても触らなければいけないこともあるでしょう。そのため、あらかじめ触られることに慣らしておけば、お手入れの時にも犬のストレスは少なくて済みます。
さらにお手入れだけでなく、マッサージすることもできるようになっておけば、犬とのコミュニケーションにもなり、一石二鳥です。子犬のうちから、敏感な部分に触る練習はしておくのがオススメです。
必要な時以外で、犬が嫌がっている様子が見られる場合は、しつこく触ろうとするのは控えてあげてくださいね。