『特に暑さに弱い犬種』4選
1.短頭種
いわゆる「鼻ぺちゃ」な犬は、暑さに弱いといわれています。短頭種は他の犬に比べて鼻が短く、鼻孔が狭い構造になっており、呼吸が苦手です。そのため体の熱を外に逃がすのが難しく、暑さに弱いのです。
短頭種の犬は、主に次のとおりです。
- ブルドッグ
- パグ
- フレンチブルドッグ
- 狆
- シーズー
- ペキニーズ
- ボストンテリア
2.ダブルコートの犬
犬には、毛が二層構造になっている「ダブルコート」の毛を持つ種類がいます。
ダブルコートは「アンダーコート(下毛)」と「オーバーコート(上毛)」に分かれており、下毛は密度が高く保温保湿の効果があります。そのため寒さには強いのですが、暑さには極端に弱い性質があるのです。
ダブルコートの犬は、主に次のとおりです。
- シベリアンハスキー
- 柴犬
- ポメラニアン
- ゴールデンレトリーバー
- アメリカンコッカースパニエル
3.寒い地方が原産の犬
寒い場所が原産の犬は、特に暑さに弱い傾向にあります。雪が多い場所でも耐えられるように改良されているため、暑さには弱くなっているのです。
寒い地方が原産の犬には、主に次の種類があります。
- セントバーナード
- シベリアンハスキー
- 秋田犬
- サモエド
- チャウチャウ
- ボルゾイ
4.足が短い犬
足が短い種類の犬は、地面から距離が近いため、熱の影響を受けやすくなっています。散歩の時は特に地面の温度に注意してあげましょう。
足が短い犬には、主に次の種類がいます。
- ダックスフント
- コーギー
- バセットハウンド
暑さに弱い犬に絶対にしてはいけないNG行為
暑い時間に散歩させる
暑さに弱い犬を散歩させる時は、気温に気を使いましょう。特に夏は夕方であっても蒸し暑いことが多く、熱のこもりやすい体質を持った犬には危険です。
しかし、暑いからといって散歩にいかないと犬が運動不足になり、ストレスも溜まってしまいます。そのような場合には、早朝や夜の時間を利用して散歩させるようにしましょう。
飲み水を多めに持っていく、市販の暑さ対策グッズを使うなどの工夫をして散歩に行くようにしてください。
長毛種の毛を極端に短くする
夏になると、ダブルコートで長毛種の犬の毛をバリカンで短くしてしまう飼い主さんが多くいますが、これはあまりオススメしません。
犬の被毛には、体を保護する役割があります。ツルツルになるまで極端に短くすると、直射日光が犬の皮膚に強くあたり、かえって暑くなったり皮膚にダメージを受けたりしてしまうのです。毛を短くしたい時には、適度な長さを残してカットするようにしましょう。
温度管理をしない
犬を飼うときは、温度管理をしっかりしなくてはいけません。特に暑さに弱い犬の場合、他の犬よりも室温を下げる必要があります。
エアコンの種類や部屋の環境にもよりますが、だいたい25度~26度の温度設定が良いといわれています。
犬だけでのお留守番の時にも、エアコンは付けっぱなしにして、犬が熱中症になるのを防ぎましょう。また、近年の日本の気温では、犬の外飼いは難しくなってきています。室内で飼う、すでに外で飼っている場合は、夏の間だけでも家に入れるなど工夫が必要です。
まとめ
特に暑さに弱い犬種4選をNG行為と共にご紹介しました。
汗腺にはサラサラの汗を分泌する「エクリン腺」と、べたべたの汗を分泌する「アポクリン腺」があります。犬の体表はアポクリン腺がほとんどで、足の裏にエクリン腺があります。そのため犬は汗をかいて気化熱で体温を下げることができません。体温も人間より高いため暑さに弱い傾向にあります。暑さに弱いと言われている犬種以外の犬も、暑さには充分気をつけてあげてください。
暑さに弱いといわれている犬の場合は、「室温を下げる」「体調をよく観察する」など、特に注意してあげてくださいね。工夫して暑い夏を乗り切りましょう!