犬が嫌がっている飼い主の行動
1.寝ている時にお手入れをすること
犬が寝ている時にお手入れをするのは、犬が嫌がっている飼い主の行動です。
寝ている時って無抵抗なので、ブラッシングをしたり爪切りをしたり、何かとお手入れをしたくなってしまうのではないでしょうか。
ダブルコートで換毛期のある犬の場合、抜けて落ちずにいる毛をピッと引っこ抜いてしまいたくなることがあります。
ただ黙ってお手入れさせてくれる犬もいますが、本当は嫌がっています。おくつろぎタイムや睡眠の邪魔をされてしまうと、体も心も休まりません。休むどころかストレスになっているはずです。
対処法は、寝ている時ではなく落ち着いている時にお手入れをするということです。
ブラッシングや爪切りって苦手な子が多いですよね。抵抗されたり暴れられたりするとお互いに怪我をしてしまうことがあります。
お散歩・ごはん・おやつ・遊びの後、満足してリラックスしているタイミングを狙ってお手入れしてみてはいかがでしょうか。
2.ニオイを嗅がせまいとすること
ニオイを嗅がせまいとすることは、犬が嫌がっている飼い主の行動です。
犬がニオイを嗅ぐのは、情報収集を行うためでもあり、好奇心を満たすためでもあり、本能的な行為です。ニオイを嗅ぐことがストレスの発散にもなります。
執拗にニオイを嗅ぎたがるのは、ストレスのサインでもあります。そこへさらに飼い主がニオイを嗅がせまいとすると、本能や好奇心を満たすこともできず、ストレスが溜まるばかりなのです。
対処法は、犬が満足するまでニオイを嗅がせてあげることです。もちろん、安全な物や場所を選んで嗅がせてあげる必要があると思います。
3.ギュッと抱きしめること
ギュッと抱きしめることは、犬が嫌がっている飼い主の行動です。
人は犬を抱きしめることが大好きですよね。もふもふで温かく、犬臭くても幸せな香りに感じられるものです。
しかし、ほとんどの犬は人から抱きしめられることを嫌がります。飼い主や大好きな相手であるからこそ抵抗できず、我慢しているだけなんです。
抱っこして♡と甘えてくる犬もいますね。そんな時は、体を優しく包み込む程度に抱っこしてあげると喜びます。ギュッと抱きしめてしまうと、嫌がって抵抗したり、腕から落下したりしてしまうこともありますのでご注意ください。
対処法は、人と犬とでは愛情の表現の仕方が違うんだ、と理解することです。抱きしめること、さらにギュッと抱きしめることは嫌がる犬が多いと思っておくとよいと思います。
4.他の犬や人との交流を強制されること
他の犬や人との交流を強制されることは、犬が嫌がっている飼い主の行動です。
子犬のうちは社会化を学んでほしいと思いますし、成犬になってからはお友達を増やしてあげたいと思いますよね。犬見知りや人見知りを克服してもらいたいというのも飼い主心だと思います。
しかし、強制されればされるほど、犬は他の犬や人との交流を嫌がるようになってしまいます。また同じ嫌なことをされるのではないかと思い、飼い主とお散歩に行くことや出かけることも嫌がるようになってしまうかもしれません。
対処法は、無理に他の人や犬と交流させようとしないことです。子犬の成長は犬それぞれ違います。好奇心旺盛で何でもすぐやりたがる犬もいますし、様子を伺い、じっくり観察してから参加しようとする犬もいます。
成犬になってからは、新しくお友達を作ろうとしたがらない犬もいます。心を許し合える仲間との深い交流を望んでいるのではないでしょうか。強制はせず、犬が興味を持つ人や相性の合う犬も見つけて交流させてあげるとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬が嫌がっている飼い主の行動を4つ解説しました。
- 寝ている時にお手入れをすること
- ニオイを嗅がせまいとすること
- ギュッと抱きしめること
- 他の犬や人との交流を強制されること
愛犬のことを思っての行動だと思うのですが、本当は嫌がっているかもしれません。同じようなことがあった時、もう少しよく愛犬の表情や仕草や態度を観察してみてください。
「抵抗はしないけれど、本当は嫌なんだよな…」という時、犬も愛想笑いのような笑顔を見せることがあります。