犬はそもそも「抱っこ」に抵抗がない
普通の動物ですと、自由が奪われる「抱っこ」という状態を嫌うことが多いのですが、飼い犬として暮らす犬たちの中には抱っこに抵抗感がない犬も多くいます。赤ちゃん犬や子犬のころから飼い主に抱っこをされて、体が密着する安心感を知っていることが原因かもしれません。
特に小型犬は子犬のころから抱き上げられることも多く、抱っこそのものに抵抗がない犬がほとんどではないでしょうか。また大型犬でも子犬の時には抱き上げられる経験がありますし、抱っこをされると飼い主と顔が近くなるので「抱っこが好き」という犬も多くいます。
さてそんな犬たちは人間に甘えたいとき「抱っこしてほしい」というサインを出していますが、それはいったいどんなものなのか、以下で解説したいと思います。
犬が抱っこしてほしい時のサイン
ここからは、犬が「抱っこしてほしい」と言っている時のサインをみていこうと思います。
1.飼い主の膝に乗る・見つめる
椅子やソファに座っているとき、犬たちがそばに寄ってきて前足を膝にかけてきたり、ちょこんと膝の上に座りに来たことはありませんか?
そしてそのままリラックスして横になったりせず、飼い主を見つめてきたりさらに何か訴えかけるような目線を送ってきたりするときはありませんか?
愛犬が膝の上によっこいしょと乗ってきたとき、あるいは乗って飼い主の顔を何か言いたげに見つめているときというのは、「抱っこしてほしい」というサインの一つになります。
2.飼い主に前足をかけて立ち上がる
後ろ足で立ち上がるようにしたり、飼い主の足や腕にしがみつくような仕草が見られる場合、これは飼い主の顔の近くへ行きたいというサインです。
小型犬の場合は抱っこして抱え上げてあげると顔が近くなり、顔や口元をなめたがったりします。大型犬の場合は抱き上げてあげることはなかなか難しいのですが、顔を近づけたくて立ち上がった場合は上半身だけでも抱っこしてあげると大喜びで体をこすりつけてきます。
まとめ
犬たちから抱っこをしてほしいと要求されると、そのかわいい仕草に毎回受け入れてしまいがちです。飼い主側に余裕がある場合、愛犬とのスキンシップとしてちゃんと抱っこしてあげることで、犬たちも愛情を感じて情緒が安定するでしょう。
しかし飼い主側にも用事があったりした場合は断っても構わないものだと思います。また毎回抱っこを要求したり、抱っこしていないと怒って吠えたりする犬の場合は、分離不安などの精神的なトラブルを抱えていることがありますし、何らかの強いストレスを感じていることもあります。
かわいい仕草ではありますが、抱っこしてほしいサインが見られるときの前後の状況や様子をよく観察し、ストレスがかかっているようでしたら対応することが必要ですね。