飼い主は心構えを!犬も高齢になるとさまざまな変化が訪れる
犬は一般的に7〜8歳頃に加齢による衰えが見え始め、9歳を超える頃には高齢犬の仲間入りと言われています。犬も人間と同様に、高齢になることで身体にさまざまな変化が訪れることを忘れてはいけません。
以前よりも感覚が衰えることで性格が変わってしまったり、怪我をしやすくなったり、病気を患う犬も急増します。また、若い頃に比べて動くことが億劫になってくるため、そうした変化への対応も必要です。
犬は自分の身体の変化に落ち込んだり不安を抱いたりするため、飼い主はそんな愛犬の心のケアを含め、フォローができるよう今から準備しておきましょう。
愛犬の老後に備えた『生活習慣』とは?意識すべき5つのこと
愛犬が高齢犬になってからも快適に暮らせるよう、若いうちから準備をしておくことは大切です。ここでは、愛犬の老後に備えた『生活習慣』に着目してご紹介していきます。若い時期からの積み重ねが大切です。
1.肥満にならないよう食事管理をしっかり行う
肥満は万病の元とも言われるほど、多くの病気を発症させる原因となったり、悪影響を及ぼし症状を悪化させたりします。そのため、若い頃から肥満にならないよう食べるものや食べる量をしっかり管理することは大切です。
また、シニア期に差し掛かると代謝が悪くなるため、より太りやすくなります。犬は自分で食事管理ができないので、飼い主が徹底して食事管理しましょう。
2.多くの病気の原因になる歯周病ケアを行う
毎日の歯磨き習慣によって歯周病予防をケアすることも大切です。歯周病は菌が体内に入り込み、あらゆる病気の原因となってしまうからです。
また、歯周病によって歯がボロボロになってしまうと、早いうちからウェットフードや流動食に切り替えなければならなくなり、「噛む」行為がなくなることで脳が衰えてしまう原因にもなります。
若いうちから歯磨きをする習慣を身につけさせ、シニア期や高齢期に入っても歯周病ケアをしっかり行えるよう準備しておきましょう。
3.トイレは室内で済ませられるようにしておく
「排泄はトイレではなく屋外でしかしない」という犬の話をよく聞きますが、なるべく早めに家の中のトイレで排泄する習慣を身につけさせておくことをおすすめします。
若いうちは散歩に行くついでに排泄させることができますが、老後は自分で歩ける時間も限られ、日によっては体調不良により屋外に出ることが難しい日も出てきます。すると、排泄処理を早い段階から飼い主がすべて行わなくてはいけないため、飼い主も愛犬も大変です。
そうならないよう若いうちにトイレで排泄することを学習させ、愛犬にとっても暮らしが少しでも快適になるよう準備してあげましょう。
4.無理なく適度な運動を心がける
犬にとって適度な運動を行うことは、ストレス発散や運動不足解消、そして足腰の筋力を鍛えることにもつながります。足腰の筋力をしっかりつけておくことで、老後も長く健康的に散歩や移動が可能になります。
ただし、無理のない範囲で行うことが大切です。必要以上に負荷をかけるトレーニングをシニア期に差し掛かった犬に行わせたり、体に合っていない長距離を無理に歩かせたりすることは、かえって足腰を痛める原因になるので気をつけましょう。
5.刺激を受けられる遊びや散歩法を取り入れる
日頃から、日常の遊びの一環として刺激を受けられる遊びを取り入れることをおすすめします。例えば、嗅覚を頼りにおやつを探す遊びや穴掘りを体験できる遊びなどは、脳に刺激を与えてくれるので、認知症予防になります。
また、散歩も毎日同じルートをただ単純に歩くだけではなく、道の匂いを十分嗅がせたり他の犬と交流を図ったり、たまには別のルートに行ってみるなどして、刺激を与えてあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬も歳を取るにつれて体に変化が現れます。その変化に対応できるよう、若いうちから色々と準備をしておくことは、愛犬の快適で楽しい暮らしにつながります。ぜひ今のうちから愛犬の老後に備えた準備を進めておきましょう。