犬の「舐める」行為にはさまざまな意味がある!
犬は飼い主や会う人をペロペロと舐めることがよくあります。この「舐める」という行為は犬の本能的な習性でもあり、コミュニケーションの一環でもあります。
また、舐めると同時に匂いを嗅ぐことで情報収集する側面もあり、相手のことを知りたいときや相手と仲良くなりたいときなどに、適した部位を舐めることもあるのです。
犬が舐める部位によってそのとき伝えたい心理や意図が異なるため、犬に舐められたときは「どの部位を舐められたか」にも注目しましょう。
場所によって意味が違う?犬が好んで舐めてくる『4つの場所』
犬がよく好んで舐める場所として「鼻」「口」「手」などがあります。しかし犬が舐める部位によって、そのとき犬が伝えたい気持ちや目的は異なります。ここでは、犬が好んで舐めてくる場所やそれぞれの意味を解説します。
1.「鼻」は愛情表現
犬が人間の鼻を舐めてくることはよくあります。人間側からすると「やめて〜」と思う人もいるかもしれませんが、犬にとって相手の鼻を舐めることは愛情表現の一種です。
「あなたのことが大好き!」「会えて嬉しいよ!」といった気持ちを表現するために鼻を舐めているので、あまり強く抵抗するのではなく体を離すときは優しく離し、その後こちらからもスキンシップを図りましょう。
2.「口」は敬意やお母さん的な存在だと認識
犬が相手の口元を舐めるとき、それは子犬が母犬に対してごはんをねだる意味合いと似ていると考えられています。つまり、口を舐めた相手のことを「お母さんのように頼りになる存在」と感じているのです。
また同じように信頼という意味では、相手に敬意を払うときに口を舐めることもあると考えられています。
ただし、人間にとって犬に口を舐められる行為はあまり衛生的ではありません。なるべく口は直接舐めさせないよう指導した方が良いでしょう。
3.「手」は甘えや安心感を示している
時々、飼い主の手をペロペロと舐める犬がいます。これは飼い主に対して「甘えたいな」とコミュニケーションを要求しているときに見られるサインです。
また、リラックスしているときにも飼い主の手を舐めることがあります。飼い主の手を舐めることで「安心するなぁ〜」と安心感を実感しているのでしょう。
4.「足」は遊んでほしい!
飼い主はもちろん、よく会う飼い主さんや知人などに対して足をペロペロと舐める姿を見せることはありませんか。「失礼だからやめて!」と思う人もいるでしょうが、これは相手に対して「遊んで!」と甘えているサインです。
足は走ったり歩いたりと活動的に動くためにあります。それを犬も理解しているため、足を舐めることで「一緒に遊ぼう!」「楽しいことしよう!」と誘っているのです。
5.「手」からは情報を収集している場合も
先ほど手を舐めるときは甘えていたり安心しているサインであるとお話ししました。しかし時には、手を舐めることで相手のことを知ろうと情報収集していることもあります。
特に初めて会った相手に対しては、「どのような人なのだろう」と犬も興味津々です。手の匂いや汗などを感知することで相手の性別やおおよその年齢、自分に対して緊張感を持っているかなどを知ることができるのです。
まとめ
いかがでしたか。犬が人を舐めるときは、主にコミュニケーション手段であることが多くあります。しかし、舐める部位によって心理や意図が異なるため、それぞれの行動に合った対応を返してあげましょう。