犬が突然動かなくなる原因
1.音や振動に反応している
犬が突然動かなくなる原因として、音や振動に反応しているのではないかということが考えられます。
例えば、遠くで雷が鳴っている時、私たち飼い主には聞こえないかもしれませんが、どうやら犬には聞こえているようです。音だけではなく、振動を感知していることもあるようです。雷が苦手な犬によく見られる行動なのですが、音や振動を感じると、恐怖心から動かなくなることがあります。危険を感じ、緊張して身動きができなくなってしまうようです。
飼い主として今すぐすべき行動は、どんな音や振動に反応しているかを知ることです。私の愛犬にもよく起こるのですが、天気予報を確認してみると雷雨注意報が出されていることがあります。
動かなくなり、その場で立ち尽くすことがありますが、怖がって体をブルブルと震わせているかもしれません。お散歩中であれば、すぐに帰宅しましょう。パニックを起こすこともありますので、可能であれば抱っこしてあげてください。
室内であれば、犬が安心できるケージ・クレート・ベッドなどに誘導してあげるとよいと思います。飼い主は冷静に、いつも通り優しく接すると犬は安心できます。
2.体に激痛を感じている
犬が突然動かなくなる原因として、体に激痛を感じているのではないかということが考えられます。
- 捻挫した
- 脱臼した
- 骨折した
- 関節炎が悪化している
- 腹痛
- 頭痛
このような痛みなのではないかと思います。
犬って我慢強いですよね。小さな痛みは我慢してしまいやすく、飼い主でさえ気づけないことがあります。大きな痛みになり、やっと何らかの表現をしてくれるのです。
体に激痛がある時は、突然動かなくなること以外にも症状が見られます。
- 体に触れようとすると威嚇したり噛みついたりして怒る
- 体に触れようとするとキャンッと!甲高い声で鳴いて痛がる
- 痛みによって体をブルブルと震わせる
このような時、飼い主として今すぐすべき行動は、とにかく病院へ急ぐことです。愛犬の様子がおかしい時、飼い主も不安で仕方がないですよね。
3.てんかんの発作が起きている
犬が突然動かなくなる原因として、てんかんの発作が起きているのではないかということが考えられます。
てんかんによる発作の症状や行動は犬それぞれに違います。
- ウロウロと歩き回る
- パニックを起こす
- 吠え続ける
- 痙攣を起こす
他にもたくさんの症状や行動を起こすことがあります。
痙攣が長く続くと命にも関わる恐れがありますが、突然、ボーっとしたまま動かなくなる程度であれば深刻な状態ではないと思います。正しく対応することができれば、健康な犬と変わりなく生活することができます。
犬のてんかんには主に、特発性てんかん、症候性てんかん、原因不明があります。もしも愛犬が突然動かなくなり、異様だと感じる場合にはすぐに病院へ行きましょう。
特発性てんかんの明確な原因を特定することは難しいとされていますが、症状は繰り返し起こります。突然動かなくなること以外の症状が起こる可能性もあります。
飼い主として今すぐすべき行動は、慌てないこと、落ち着いて行動することです。犬の様子を動画で撮影し、獣医師に見せてください。必ず役に立ちます。
4.心臓発作を起こしている
犬が突然動かなくなる原因として、心臓発作を起こしているのではないかということが考えられます。
犬の心臓病では主に次のような症状が起こることがあります。
- 咳が出る
- 頻呼吸(安静時の呼吸の回数が30回を超えると異常だとされています)
- 呼吸困難になる
- チアノーゼを起こす
- 失神する
犬が突然動かなくなる場合では、「失神」が当てはまるのではないかと思います。脳への血流が減り、意識を失ってしまった状態です。お散歩や運動をしている途中、突然動かなくなり、意識を失ったりすることがあります。
飼い主として今すぐすべき行動は、慌てないこと、落ち着いて行動すること、病院へ電話をすること、病院へ急いでいくことです。
病院へ電話をし、今どのように対応したらよいか尋ねてみるのもよいと思います。その場で飼い主にも可能な応急処置があるかもしれません。とにかく急いで病院へ来て!と言われることがほとんどかと思います。
まとめ
犬が突然動かなくなる原因を4つ解説しました。
- 音や振動に反応している
- 体に激痛を感じている
- てんかんの発作が起きている
- 心臓発作を起こしている
愛犬が突然動かなくなると不安になりますよね。声をかけても無反応だったり、抱っこしようとすると怒ったり、いつもと違う様子に戸惑うと思います。
とにかく冷静に見守り、必要であれば病院へ急いで行くようにしましょう。