犬の夏の散歩で意識すべきポイント
犬の散歩の目的は、排泄をするため、運動をするためだけではありません。音を聞いたり、声を聞いたり、においを嗅ぐなどし、刺激を受けることで犬の本能的な欲求を満たすことも目的のひとつです。欲求不満やストレスの解消に役立てることができます。
夏は暑さのせいで、散歩の時間や量が減ってしまいがちですよね。愛犬の熱中症が心配されますし、飼い主さんも暑さやだるさから億劫に感じてしまうのではないでしょうか。
夏の犬の散歩は「量より質」を意識して出かけてみてください。体調が心配な犬も体力の衰えが気になる老犬も、みんな快適に楽しくお散歩できるように、意識したいことや準備するものをご紹介します。
1.散歩に行く時間帯
- 朝は5時~7時くらいまでの間
- 夜は8時以降
これくらいの時間帯に散歩するよう意識してみてください。私が住んでいる地域では、6時になると日差しが強くなります。5時半までにはお散歩を終えなければと思い、早起きする毎日です。
夜は日が沈んだ後もアスファルトの地面はまだ熱く、肉球の火傷が心配されます。地面からの熱気も強く、私たちの足元を歩く犬には暑く感じられると思います。
日が完全に沈んでから1時間程度経った頃、夜8時くらいから散歩に行くのがよいと思います。
準備するもの
(暗い時間帯の散歩の時)
- 光る首輪
- 光るハーネス
- 光るリード
- 反射材付きの首輪
- 反射材付きのハーネス
- 反射材付きのリード
愛犬には、このようなアイテムがあると安全です。全て買い揃える必要はなく、どれか1つでも準備してあるとよいと思います。そして、飼い主さんは反射タスキを利用し、懐中電灯やスマートフォンを持って行きましょう。
反射タスキは肩にかけて利用するため手がふさがりません。スマートフォンは持ち歩いた方がいざという時にも安心ですし、ライトの機能もあるため懐中電灯が要りません。
2.ストレスの発散
犬も夏の間は、冷房の効いた室内で1日のほとんどを過ごすのではないでしょうか。その結果「外に出たい!」という欲求やストレスが溜まっているかもしれません。留守番によるストレスも発散できずにいると思います。
冒頭で書きましたが、夏の散歩は「量より質」を意識してみてください。「何分歩くか」ではなく、「犬がストレスを発散することができるかどうか」がポイントです。
例えば、地面を掘って遊ぶことが好きな犬であれば、芝生のある公園や広場、地面が土であるドッグランなどを使用してみるとよいと思います。もちろん、愛犬が掘った穴は埋めて帰るようにしましょうね♡
運動が大好き!という犬であれば、やはりドッグランで思いっきり体を動かして遊びたいと思います。ドッグランがなければ公園や広場で一緒に走るのもよいですし、周囲に迷惑がかからないように注意しつつ、ロングリードを利用するとよいと思います。
せっかくお散歩に出たのに、においを嗅いでばかり…ということがあると思います。犬が本能的に行うものであり、においを嗅ぐことはストレスの発散に役立ちます。安全な場所を満足するまで嗅がせてあげてください。
準備するもの
体を動かして遊ぶ時は、愛犬も飼い主さんも水分補給ができるように飲料水を持って行きましょう。500mlもあれば十分だと思います。
きっと、ひどく汚れて帰ってくると思います。手足が土まみれになったり、体中に芝生をつけて帰ってくるかもしれません。
玄関でお手入れができるよう、タオルやウェットティッシュを準備して出かけましょう。シャワーをするためにお風呂場にダッシュ!という時は、マイクロファイバーの吸水性の高いバスタオルがあると便利です。
3.他の人や犬との交流
刺激を与えること、本能的な欲求を満たすことを考えると、飼い主や家族以外の他の人や犬との交流も欠かせません。犬の社会性の向上に必要なことだからです。
暑さを考慮し、夏の間は散歩の時間帯も変わりやすいため、なかなか会えなくなるお友達もいるのではないでしょうか。
人と犬が集まる公園や広場、ドッグランへ積極的に出かけてみてください。大勢と交流したり遊んだりすることで、きっと愛犬も喜んでくれると思います。
散歩中、すれ違う人や犬に「こんにちは」と挨拶を交わす。「今日も暑かったね。体調に気を付けてお散歩してね♡」などと声をかける。これだけでも立派な交流です。愛犬にも刺激になると思います。
準備するもの
初めて利用するドッグランには、狂犬病の予防注射と混合ワクチンの接種を済ませていることの証明書を持って行きましょう。ノミダニ予防もしっかり行ってください。
まとめ
犬の夏の散歩で意識すべきポイントを3つ解説しました。
- お散歩に行く時間帯
- ストレスの発散
- 他の人や犬との交流
夏の犬の散歩は「量よりも質」を意識して、犬の五感に刺激を与えられるとよいと思います。
あまりの暑さで体調不良を起こすのではないかと心配される時は無理に歩かせず、「抱っこする」「スリングに入れる」「ペットカートに乗せる」という方法の散歩であっても、犬にとっては十分な刺激になるのではないでしょうか。