犬が飼い主の帰宅に無反応な時の心理
いつも玄関でお出迎えをしてくれる愛犬が今日は来ていない…。(何かあったのでは…?!)と心配になりますよね。
慌ててリビングに行ってみると、そこにはゆったりくつろいでいる愛犬の姿が…。
ホッと胸をなでおろすのと同時に(何で今日は無反応なの?)と不思議にも思うのではないでしょうか。
このような場合に犬はどのような心理なのか、飼い主の帰宅に無反応なのはよいことなのか、気を付けた方がよいことはあるのか等について解説します。
1.爆睡していて気が付かなかった
犬が飼い主の帰宅に無反応なのは、爆睡していて気づかなかったからです。
気持ちよく眠っていたのでしょう。車のエンジン音、玄関の鍵を開ける音、飼い主の足音、名前を呼ぶ声などに気が付かないこともあるようです。
お寝ぼけさんな表情で「あ…帰ってたの!?」と焦ったようにお出迎えしてくれる時も、それはそれで可愛いですよね。よほど安心して眠っていられる環境でお留守番しているのでしょう。
2.お留守番前に不満があった
犬が飼い主の帰宅に無反応なのは、お留守番前に不満があったからです。
例えば、いつも必ずもらえるお留守番代(おやつ)が今日は無かったことです。急いでいる時に限って忘れてしまうものですよね。
朝のお散歩に満足できなかったこともあります。寝坊してしまった日は朝のお散歩無しという日もあるのではないでしょうか。
犬が最もお留守番前に不満に感じるのが飼い主とのスキンシップです。もっとアイコンタクトしてほしかった、もっと撫でてほしかった、朝の排泄が上手にできたことをもっと褒めてほしかったなどの不満があるようです。
飼い主の帰宅に無反応なのは、何時間も経った帰宅時まで覚えているほど不満だったというサインなのでしょうね。
3.トイレの後始末を忘れていた
犬が飼い主の帰宅に無反応なのは、トイレの後始末を忘れていたからです。
朝の排泄を終えた後、シーツの取り換えを忘れてしまうことはありませんか?うっかりですよね。
お留守番中に排泄をしたくなった犬が、朝の後始末を忘れてしまっているトイレの様子を見てガッカリしたのでしょう。キレイ好きな犬や潔癖症の犬にとっては大問題です。飼い主の帰宅まで排泄を我慢してしまう犬もいます。
出かける前に愛犬のトイレのチェックも忘れないようにしたいですね。
4.トイレを失敗してしまった
犬が飼い主の帰宅に無反応なのは、トイレを失敗してしまったからです。
トイレトレーやペットシーツからはみ出してしまったのかもしれません。トイレまで間に合わず、床やラグに粗相をしてしまったのかもしれません。
叱られるのではないかと不安でお出迎えをすることができなかったのです。犬は申し訳ない気持ちですし、反省している気持ちですので、失敗について叱らないであげましょう。
5.加齢と共に落ち着いたから
犬が飼い主の帰宅に無反応なのは、加齢と共に落ち着いたからです。
私の経験ですと、10歳くらいになると飼い主の帰宅を大袈裟に喜ぶことはほとんどなくなります。
飼い主は必ず帰ってくるということを分かっていますし、だいたいこれくらいの時間に帰ってくるだろうということも分かっています。犬も年齢を重ねた分、お留守番中の様々なことに経験を積んでたくましくなったのです。
愛犬に安全に快適に不安を抱えることなくお留守番してもらうための環境もしっかり整えられているのでしょう。
6.不快感や痛みがある
犬が飼い主の帰宅に無反応なのは、体調不良が原因である可能性があります。
お留守番中に怪我をしてしまう犬が非常に多いです。フローリングで滑って脱臼してしまった、ソファーから飛び降りて骨折してしまった、階段を下りる時に滑って捻挫してしまった、などあります。
朝ごはんの消化が悪く、嘔吐や下痢をしていることもあります。お腹がきゅるきゅる鳴っていることもあります。暑さから熱中症になっていることもあります。
ただ無反応なだけではなく、愛犬の様子に異変を感じた時は、どのような異常や症状があるのかよく確認してください。
嘔吐や下痢、手足を引きずるなどの症状がある場合には、すぐに病院を受診しましょう。
まとめ
犬が飼い主の帰宅に無反応な時の心理を6つ解説しました。
- 爆睡していて気が付かなかった
- お留守番前に不満があった
- トイレの後始末を忘れていた
- トイレを失敗してしまった
- 加齢と共に落ち着いたから
- 不快感や痛みがある
犬は色んな方法で気持ちを表現してくれますよね。無反応なことにも犬のポジティブな感情やネガティブな感情が隠されています。
ほとんどの場合、無反応なことを心配する必要はありません。おやつを食べようと誘ったり、お散歩に行こうと誘ったりしてみてください。いつもの笑顔で嬉しそうに楽しそうにしっぽを振ってくれると思います。