犬が飼い主に理解してほしいと感じていること
1.「私は犬である」ということ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることは、「私は犬である」ということです。
正直、犬は明日や未来のことなんて考えていません。今を全力で生きています。犬は褒められることが大好きです。しかし、叱られたからといって自分の行いに後悔することはありません。
犬は、褒めてくれる人と楽しませてくれる人が大好きです。褒めてもくれないし、楽しませてもくれない人は、飼い主であろうと好きにはなれません。なぜならば、「犬だから」です。
2.「根気強く教えてくれなければ理解できない」ということ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることは、「根気強く教えてくれなければ理解できない」ということです。
犬は賢いです。しかし、何でもすぐに覚えて行動できるわけではありません。同じ方法で教わった時、理解できる犬もいれば、なかなか理解できない犬もいます。
数日でマスターできる犬もいれば、1週間でマスターできる犬もいます。(何でうちの子はできないんだろう…?)と思っていたことが、半年後にできるようになることもあります。
犬が人間社会で安全に快適に生きていくためには適切なしつけが必要です。覚えてくれない、できないという理由で簡単に諦めてしまってはなりません。社会のマナーを守れない犬は幸せではありません。
どんなに時間がかかったとしても犬が理解できる時まで根気強く教えてあげてください。
3.「無駄吠えではない」ということ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることは、「無駄吠えではない」ということです。
無駄吠えは多くの飼い主を困らせています。いつまでも解決することができず悩ませているのではないでしょうか。犬が吠えることを「無駄だ」と感じているからかもしれません。
犬が吠えることには必ず理由があります。インターホンの音に吠えるのは警戒・不安・恐怖などが理由です。窓から外に向かって吠えるのは番犬の役割を果たしたいからです。
お散歩中に他の犬や人に吠えるのは飼い主を守りたいからです。飼い主や家族に向かってしつこく吠えるのは要求したいことがあるからです。
分離不安症という病気によって寂しさから吠える犬もいますし、高齢になると認知機能の低下によって不安から吠える犬もいます。
犬が吠えることには必ず理由があり、犬はそのことを理解してほしいと思っています。吠える理由が分かれば解決策も見出せるのではないでしょうか。
4.「放っておいてほしい時もある」ということ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることは、「放っておいてほしい時もある」ということです。
なぜ飼い主から離れた場所でくつろいでいるのか。なぜケージやベッドの中に入ったまま出てこないのか。なぜ他の部屋へ行ってしまうのか。それは、今は飼い主に構ってほしくないからです。
犬がひとり遊びを楽しんでいる時は、無理におもちゃを投げたり引っ張り合ったりしようとせず、怪我や誤飲がないようそっと見守ってあげましょう。
犬が手足を舐めるなどお手入れをしながらくつろいでいる時は満足しているサインです。お散歩の後や食事の後によく見られる仕草や行動です。
犬が眠っている時は不要に声をかけないようにしましょう。わざと名前を呼んだり、わざと犬が好きな「おやつ食べる?」や「お散歩に行く?」などの言葉をかけたり、からかって遊ぶのはやめましょう。
5.お留守番中「本当は寂しく待っている」ということ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることは、お留守番中「本当は寂しく待っている」ということです。
犬は群れで暮らす動物です。常に群れの仲間と一緒に行動します。しかし、人間と暮らしているとそういうわけにもいきません。ひとりきりの孤独なお留守番という時間があります。
忠誠心が高く、お利口さんで待っててねと言われればお利口さんに待っています。どんなに寂しく退屈でも何時間でも飼い主の帰りを待っています。
イタズラをすることもなく、粗相をすることもなく、毎日いい子に当たり前にお留守番してくれているように見えるかもしれませんが、本当はとっても寂しいんです。
いつもより少し飼い主の帰宅が遅くなるだけで不安や恐怖を感じます。(まだかな…ちゃんと帰ってくるかな…)とそわそわしています。
お留守番する愛犬の寂しい気持ちを理解してあげることができると、不要な寄り道や付き合いも減るのではないでしょうか。
まとめ
犬が飼い主に理解してほしいと感じていることを5つ解説しました。
- 「私は犬である」ということ
- 「根気強く教えてくれなければ理解できない」ということ
- 「無駄吠えではない」ということ
- 「放っておいてほしい時もある」ということ
- お留守番中「本当は寂しく待っている」ということ
犬を家族として愛しているからこそ、つい擬人化してしまう瞬間がありますよね。
愛犬に理解してもらうためには、まず飼い主が愛犬のことを犬としてもっとよく理解しなければならないのではないでしょうか。