犬が散歩中に何度も立ち止まるときの心理とは
散歩中に犬たちが急に立ち止まることがあります。
とても不思議な行動ですが、その時の犬の心理とはいったいどのようなものなのでしょうか。
1.何か気になる
犬の聴覚は人間よりずっと敏感です。お散歩の際中に不意に立ち止まって、顔をあげて何かに集中するような素振りが見られる時は、人間には聞こえなくてもどこかで「何か気になる」音がしている可能性があります。
おおらかな性格の犬の場合は、音を拾っても(ふーん)で済ませてしまうこともありますが、子犬やちょっと警戒心が強いタイプの犬の場合、音の原因が分かるまで動こうとしなかったり、数歩いくごとに立ち止まって音の原因を探そうとしたりします。
2.怖い…
また音に対して立ち止まったとき、犬によっては「怖い」と感じていることも。
音が遠くであればよいのですが、近くの車の音などを怖がっている場合は、おやつを与えたり、「いい子だね~」と声掛けをして一旦音から注意をそらせましょう。少しずつでも「音がある状態」が怖くないもの、と教えながら慣らしてあげましょう。
3.なんか違和感がある…
リードやハーネスの何かが身体に当たっていたり、足元で何か嫌な感触のものを踏んでしまっていたりして違和感を感じる時も、犬は何度も立ち止まります。足元に違和感があれば、人間だって歩きたくないものです。
肉球の間にオナモミなどの棘のある木の実が入っていたり、パッドを怪我していたりするときはもちろん、犬の性格によっては地面が濡れていると「イヤ」といって立ち止まってしまうことがあります。
地面が近くて熱気や湿気をもろに浴びることになる小型犬の場合、夏になると「地面が熱くてなんかイヤ」と歩かなくなってしまう場合もありますよね。
またハーネスで身体を不自然な方向へ引っ張られる感じがイヤだと立ち止まる犬もいますし、そもそも「ハーネスのバックルの当たり具合が変」と、度々立ち止まって気にする犬もいます。
4.痛い
普段は楽しそうに歩いているのに急に立ち止まるようになったり、はあはあ息を荒げるようになった場合は、体調が悪いサインかもしれません。
このような場合は、すみやかに獣医さんに相談をしましょう。
まとめ
犬のお散歩は単なる運動だけでなく、犬にとっては情報収集やリフレッシュ、人間社会へ慣れる練習など様々な意味を持っています。何度も立ち止まってしまうのは「気になるモノ・コト」が多いためです。それらに遭遇することは犬にとって貴重な経験となりますので、時間の許す限り十分満足するまで付き合ってあげたいところですね。
しかし痛みや違和感で立ち止まっているときは、速やかにその原因を取り除いてあげましょう。