飼い主の帰りを大喜びで出迎える犬は多い
犬を飼っている人に愛犬とのエピソードを聞くと「外から帰ると大喜びで出迎えてくれる」「嬉しそうに駆け寄ってきてくれる」など、帰宅直後のエピソードを語る人が多くいます。
実際、飼い主の帰りを大喜びで出迎える犬は多く、中には「玄関のドアを開けたらすでにドアの向こうで待っていた」というエピソードを持つ飼い主さんも少なくありません。
犬が飼い主の帰りを喜んでくれる理由は、飼い主のことが大好きだからという理由が前提としてありますが、他にもいくつかの理由が隠れています。
犬が外出した飼い主の帰りを喜ぶ理由3つ
飼い主が帰ってくると喜ぶ姿を見せてくれる犬は多くいます。中には「落ち着いて!」とこちらが宥めるほど喜んでくれる犬もいるでしょう。では、外出した飼い主が帰ってくると、なぜ犬は大喜びするのでしょうか。
1.ひとりで過ごす時間が寂しかったから
外出した飼い主が帰ってきた姿を見て大喜びする犬の多くは、ひとりぼっちで留守番していた時間に寂しさを感じており、飼い主が帰ってきたことで寂しさから解放されることを喜んでいます。
これは、犬が元々群れで暮らしていた動物であったことも影響していると考えられています。集団で行動する習性を持つ犬たちにとって、ひとりぼっちで過ごす時間はとても退屈で寂しく、心細いのです。
したがって「飼い主さんが大好き」という理由以外にも、強い寂しさが解消されたからという理由が隠れています。
2.頼れる飼い主が帰ってきて安心したから
先ほどひとりぼっちの時間は犬にとって心細い、という理由が挙がりました。群れで行動していた犬にとって、仲間と一緒に行動することで自分の身を守ろうとする習性があります。中には群れの中心的な存在となり、仲間を引っ張っていた犬もいたでしょう。
飼い主という存在は犬にとって頼れるリーダー的存在であり、お母さん的な存在でもあります。つまり、犬にとって「どんな時でも守ってくれる頼もしい味方」なのです。
その頼れる飼い主が帰ってきたことで「もう不安はない!」「何が起きても守ってもらえる!」という安心感が生まれ、大喜びする犬も多くいます。
3.欲求を叶えてくれると思っているから
飼い主が帰ってきた後に犬にとって嬉しい日課が待っている場合、その欲求を叶えてもらえるという喜びが表れていることもあります。
例えば、いつも外出先から帰ってきた直後に犬を散歩に連れて行っていたり、帰ってきたらお留守番できたご褒美としておやつを与えていたりしませんか。
どちらも犬にとっては「待ってました!」と喜びを感じる習慣です。嬉しい出来事が起こることを理解しているため、飼い主が帰ってきたことで大喜びしている犬もいるでしょう。
分離不安に注意!帰宅直後の対応で気を付けるべき点は?
帰ってきた飼い主を喜んで迎えてくれる犬たちの姿は愛らしいですよね。しかし、あまりにも興奮していたり、寂しさのあまり留守番中に問題行動を起こしていたりする場合は、分離不安の可能性があるため要注意です。
帰宅直後に出迎えてくれた犬を大袈裟にかまったり、飼い主自身も「寂しかったよ〜!」と抱きしめたりすると、犬は「留守番は飼い主がこんなに取り乱すほど異常な状態なんだ」と誤った認識を持ってしまいます。
すると、余計に留守番に対して不安を抱くようになり、飼い主の姿が見えないと極度のストレスを感じる分離不安に陥ったり、問題行動がエスカレートしたりする原因となります。
なるべく帰宅直後は落ち着いた態度で接するように心がけ、愛犬の「飼い主さんが帰ってきた!」という喜びからくる興奮状態が落ち着いたタイミングでスキンシップを図りましょう。
まとめ
いかがでしたか。外出した飼い主が帰ってくると犬が喜ぶ理由は、主に3つありました。しかし、喜んでくれる愛犬が可愛いからと大袈裟にかまってしまうと、分離不安や問題行動を誘発する原因になります。帰宅直後は落ち着いた態度で接するように心がけましょう。