犬は最大何時間の留守番ができる?
犬は最大で何時間の留守番ができるのでしょうか?成犬、子犬、シニアに分けて解説していきます。
成犬の場合
犬の性格、トイレを留守番中にするかどうかなどによって個体差はありますが、留守番ができるのは『6時間~8時間』くらいだといわれています。12時間は平気だという説もありますが、犬は飼い主と過ごすのが大好きな動物です。留守番は長くても8時間~10時間までにしておくのが、犬のことを考えると理想的でしょう。
留守番に慣れていない犬、分離不安を抱えている犬は、いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、短時間のお留守番から慣れさせるようにしてください。
子犬の場合
子犬の場合は、食事や排せつの関係から、『3時間未満』留守番ができるといわれています。生後6ヵ月あたりから、4時間以上のお留守番ができるようになっていくので、少しずつ練習していきましょう。
シニア犬の場合
犬は小型犬で10歳前後、大型犬は7歳頃からシニア期に入ります。シニア期に入っても、元気な犬であれば、成犬と同じくらい留守番することが可能です。
介護が必要な犬、病気を抱えている犬などは、ケアが必要です。その犬の状態によって留守番可能な時間は変わってくるので、愛犬の体調を考えて留守番をさせましょう。
留守番させる時に絶対にしてはいけないこと
では、愛犬を留守番させるにあたって、飼い主がしてはいけない行動とはどのようなものなのでしょうか。
誤飲の危険性があるものを出しっぱなしにする
犬をケージフリーで留守番させる場合は、部屋に誤飲の危険性があるものを出しっぱなしにしてはいけません。
犬が誤飲しがちな物は次のとおりです。
- 電池
- ヘアゴム
- 小さいおもちゃ
- タバコ
- ゴミ箱の中身
犬が異物を誤飲すると、窒息や腸閉塞などのリスクがあります。さらに留守番時は、飼い主が異変に気づかず対処が遅れてしまいます。
留守番させる前には誤飲しそうな物は片づけるようにしましょう。片付けができない時は、犬をケージやサークルで留守番させるようにした方が安全です。
室温の管理をしない
犬を留守番させる時は、部屋の温度はしっかり管理してください。
温度管理を怠った場合、夏は熱中症の危険性、冬は犬が寒くて体調不良を起こす可能性があります。人間がいなくても、犬の為にエアコンは付けっぱなしにするのが良いでしょう。犬種や部屋の環境にもよりますが、夏は25度~26度設定、冬は20度くらいの設定にするのが良いといわれています。
ただし、ストーブやこたつは火事の危険性があるため、犬を留守番させる時には使わないようにしてください。
危険な場所への侵入を防がない
犬を留守番させる時は、犬が家の中の危険な場所に自由に入れるようにしてはいけません。犬にとって危険となる場所は次のとおりです。
- お風呂場
- 階段
- ベランダ
- キッチン
お風呂場は、浴槽にお湯を張ったままにしている場合、犬が溺れてしまう危険性があります。浴槽には蓋をする、お湯を抜いておくなどの対策を取ると良いでしょう。
階段やベランダは、犬が転落してしまう恐れがありますので、ドアや窓をしっかり閉める、柵をするなどで防ぐようにしてください。
刃物やコンロがあるキッチンも、犬は食べ物を求めて侵入しがちです。特に注意してください。キッチンへの侵入を防ぐのは難しいかもしれませんが、刃物はしまっておく、コンロはチャイルドロックをかける、入り口に柵を付けるなどで対処できます。
犬を留守番させるときは、犬が危険な場所へ入らないようにしつけておくか、ドアや柵で侵入を防ぐと良いでしょう。それでも不安な場合には、ケージやサークルを利用してお留守番させると安心です。
まとめ
犬は最大何時間の留守番ができるのか、留守番させる時に飼い主がしてはいけない行動も併せて解説しました。
犬は環境を整えて、練習すれば問題なくお留守番することができます。
長時間のお留守番をさせた後には、長めに散歩へ行ったり、オモチャで遊んだり、いつもより多めにコミュニケーションを取ってあげてくださいね。