犬がフカフカした場所を好む理由3つ!主な心理を解説
お布団やクッション、ぬいぐるみなど犬はフカフカと柔らかい場所や物を好む個体が多いですよね。柔らかいソファで寛いだり、お気に入りのぬいぐるみと一緒に寝ている愛犬を見たことがある飼い主さんもいらっしゃるかと思います。犬がフカフカした場所を好む理由と心理を探ってみましょう。
1.心地良いから
フカフカと柔らかい場所は肌触りが心地良いという理由もありますが、横になって休む時に固い床が関節にあたるよりも、もちろんフカフカと柔らかい場所の方が心地良いです。
また、立っている時でも肉球に触れる感覚が心地良いという理由から、フローリングよりも絨毯や少し柔らかめなコルクマットの上を好む個体もいるようで、固い場所の感触は「痛い」「冷たい」などと感じているのかもしれません。
もちろん涼を求める時はフローリングの上でフセている場合もありますが、基本的には柔らかくフカフカとした場所が心地良いようです。
2.暖かさを求めている
お布団や毛布などフカフカとした場所は保温性が高いですよね。冬場はもちろん冷えますが、夏の冷房が効いたお部屋でも冷えすぎてしまうと、暖かさを求めてフカフカとした場所へ行くことがあります。
お部屋の中では冷たい空気は下へ溜まりやすいため、愛犬が寝ている低い場所は夏であっても気温が下がりすぎることもあり、寝ている間に体が冷えてしまうこともあります。
犬は基本的に体温調節があまり得意ではありません。特に子犬と老犬は注意が必要です。
夏であっても「ちょっと寒いな」と感じていることがあると思うので、在宅中であれば時おり耳などを触って体温を確認する、留守番中であればフカフカなタオルなどでも良いので愛犬の意思で暖をとれるものを近くに用意しておいてあげましょう。
3.ニオイが好き
フカフカな場所と言えばベッドやソファ、またその場所にあるお布団やクッションなどもフカフカで柔らかな物ばかりですよね。これらが大好きな犬はとても多いはず。
お布団やソファなど柔らかな布製品には飼い主さんのニオイがしっかりと染みついていて、このニオイに包まれることが好きな犬も多いようです。
犬は飼い主さんのニオイを感じることでリラックスできたり、嬉しい気持ちになることが出来ます。お留守番の時などにお布団に包まっているのは、飼い主さんを少しでも近くに感じ安心したいという心理が働いているようです。
犬にとっての触覚
1.触覚はもっとも早く発達する五感
犬の触覚は五感の中で一番初めに発達する五感になります。犬にとってもっとも優れた嗅覚も、生まれて間もない頃はそれほど良くはなく「触れる」という感覚のほうが優先しているようです。
これは子犬が母犬とくっついているために必要な五感になります。母犬や兄弟犬と常にくっついて過ごすことで身を守り、離れ離れになってしまうことを防ぐために早く必要な五感だったようです。
2.フカフカした物は母犬と似ている?
犬がフカフカと柔らかい場所や物を好む最大の理由は、子犬の頃の記憶なのではないかと考えられています。
とある実験で子犬と母犬を引き離し子犬の様子を確認したところ、情緒不安定な行動を多く見せるようになりました。その子犬に柔らかなパイル生地などを与えると、まるで母犬を求めるように近寄ったり、守ってもらおうとすがりつく様な行動が見られたのだとか。
まだ嗅覚も視覚も発達していない子犬にとって、柔らかく暖かな母犬の存在は絶対的なもの。そんな頃の記憶からフカフカと柔らかい場所や物は母犬を連想させ、安心感を抱くのかもしれません。
もちろん全ての犬がフカフカした場所を好むわけではありませんが、犬にとっては当たり前のことなのかもしれませんね。
まとめ
犬も個体によって好みが違うので、なかには「固い床の上が好き!」なんて犬がいるのも事実だと思います。
ただ実際には柔らかな場所を好む犬は多く、寝床はフカフカなベッドを用意してあげると良いと思います。肌触りにもこだわりのある個体もいますので、いくつか用意してお好みの物を選んでもらいましょう。