犬の『夏場の散歩』における注意点5つ!安全に散歩させる方法とは

犬の『夏場の散歩』における注意点5つ!安全に散歩させる方法とは

日本の夏は気温も湿度も高い、いわゆる『酷暑』です。真夏の犬の散歩は、飼い主として熱中症や脱水症状などの心配が高まりますよね。今回は犬の『真夏の散歩』における注意点や、安全に散歩させるために押さえたいポイントを紹介します。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬の『夏場の散歩』における注意点5つ

水分補給させる女性と飲む犬

夏場の散歩は熱中症や脱水症状さらに虫が多く出始める時期なので、感染症やダニ・マダニへの注意も必要です。ここでは、犬の『真夏の散歩』における注意点を5つご紹介します。真夏の散歩は時間帯や健康状態に気をつけましょう。

1.散歩する時間帯は日中を避ける

日本の夏は昼夜問わず暑いですが、特に太陽が昇っている時間帯は熱中症のリスクが高まります。犬は人間よりも体温調節しにくいため、人間以上にリスクが高いということを頭に入れておきましょう。

したがって太陽が高く昇り気温が急上昇する日中は散歩を避け、なるべく早朝や日が暮れて涼しくなった時間帯に散歩へ行くよう注意しましょう。

2.外に出す前にアスファルトの熱さを確認する

アスファルトに立つ犬の足

気温はもちろん注意すべき点ですが、犬の場合、靴を履かずに外を歩くためアスファルトの温度にも注意が必要です。犬を家から出す前に、まずは飼い主が手で触って確認し、熱いと感じる場合は散歩を避けるべきでしょう。

基本的に、早朝や陽が暮れた後はアスファルトの地面も温度が下がっているため、犬の肉球が火傷をする心配はありません。

3.草むらにはなるべく近づかない

日本の真夏は気温やアスファルトの温度などに注意が必要ですが、別の面でも注意が必要です。それはマダニやノミ、そして蚊の媒介による感染症です。

特に夏に雑草が生い茂る草むらは注意しましょう。マダニやノミ、蚊をはじめとしたさまざまな虫が生息している可能性があります。感染症により病気を患ったり、マダニによる貧血症状なども危険です。

4.こまめに水分補給を促す

水分補給する犬

太陽が高く昇っていない時間帯であっても油断は禁物です。基本的に25℃を超えていると犬は「暑い」と感じるため、真夏の散歩時には時間帯に関係なく、こまめに水分補給を促してください。

特に、大型犬や中型犬は散歩時間が長いです。途中で複数回に分けて水分補給させるため、折りたたみ式のお皿やペットボトルに給水口を取り付けられるアイテムなどを用意しておきましょう。

5.息遣いの荒さ、速さや舌の変色に注意する

犬は「暑い」と感じると、息遣いが荒くなります。「ハァハァ」と息切れしたように荒くなったり呼吸が速まったり、時には足元が覚束なくなることもあります。

また、舌の色にも注意してください。舌の色がピンク色から紫色や青紫色に変色している場合は、チアノーゼが疑われます。血液中の酸素が不足し熱中症に陥っている危険性があるので、早急に動物病院へ連れて行きましょう。

夏場も安全に散歩させる方法は?ポイントを押さえよう

夕方に散歩する犬

愛犬には、夏場も安全に楽しく散歩してほしいと願う飼い主さんが多いはずです。夏場も安全に散歩を乗り切るためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 朝の散歩は太陽がのぼりきる前に行く
  • 夜の散歩は太陽が沈んでから行く
  • アスファルトに触れて熱さを感じない時間帯に行く
  • 必ず飲み水を多く用意する
  • 直射日光を防ぐためにメッシュ素材の服を着せる
  • 犬用のクールタオルや保冷剤を入れたバンダナを活用する

散歩の時間帯に配慮した上で、さらに熱中症や脱水症状、熱射病への対策を行うことで愛犬を夏の暑さから守ることができます。

服は一見、暑い時期には着せない方が良いと考えられていますが、日差しが直接肌に当たってしまうと熱中症や熱射病に陥る危険性が高まります。メッシュ素材であれば体温が調節しやすいので、直射日光防止対策としておすすめです。

最近では熱中症対策に適したアイテムも多く取り揃えられているので、ぜひペットショップやネット通販で確認してみましょう。

まとめ

夕暮れに散歩するビーグル

いかがでしたか。犬は人間以上に体温調節が難しいため、飼い主が散歩の時間帯や対策に気を遣う必要があります。真夏も安全に散歩させるためにも今回紹介した注意点に気をつけ、しっかり対策をとった上で出かけましょう。

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