犬が甘えているときの仕草や行動は?
程度の差はあれ、甘えん坊な犬は多いですよね。あの手この手を使って飼い主さんに甘えようとします。
愛犬が、
- 前足や顎を乗せてくる
- 耳を後ろに倒す
- 体をすり寄せてくる
- お腹を見せる
- 後をついてくる
- 顔や手を舐めてくる
- クンクン鳴く
- じっと見つめてくる
といった仕草や行動を見せるときは、甘えん坊モードになっていると思われます。ただし、犬の仕草や行動の意味はひとつとは限らないため、犬の様子をよく観察することが大切です。
愛犬が急に甘えてくるのはどうして?
先述した仕草や行動を見せて愛犬が急に甘えてくると、飼い主さんは胸がキュンとする一方で、「ん?どうした?」と思うこともあるのではないでしょうか。ここからは、愛犬が急に甘えてくるときの心理を解説します。
1.何か要求がある
犬は、「遊んで」「おやつちょうだい」「散歩へ連れて行って」「撫でて」「とにかく構って」など、何か要求があるときに甘えることが多いです。
人間の子どもなら、甘えた声で「ねぇママァ、〇〇して〜」とおねだりするところですが、犬は言葉が話せません。言葉の代わりに甘えた仕草や行動で要求を伝えようとするのです。過去に甘えて要求が通った経験があれば、繰り返し甘えることがあります。
愛犬に甘えられると、かわいくてつい要求に応えてしまいがち。気持ちは分かりますが、何でも言うことを聞いているとワガママな犬になってしまいます。甘やかし過ぎないように注意しましょう。
2.体の不調を感じている
愛犬が急に甘えてくるときは、病気やケガなどの不調を感じているサインの可能性もあります。体調が悪いことに気づいてほしい場合や、痛みなどから気を紛らわせようとしているかもしれません。
普段あまり甘えてこない犬が急に甘えるような行動を見せたら、体調不良を訴えている可能性もあります。食欲や排泄に変化はないか、痛がる場所がないかなどいつもと違う様子があれば、動物病院を受診しましょう。
3.やきもちを焼いている
海外の研究によると、犬も嫉妬することが分かっています。大好きな飼い主さんが他の誰かや動物と仲良くしているのを見るとやきもちを焼いてしまうのです。嫉妬の対象は生き物とは限らず、物であることもあります。
例えば、飼い主さんが抱っこするぬいぐるみや、夢中で操作しているスマホなどもやきもちの対象となります。犬がやきもちを焼いているときに、飼い主さんに甘えるような仕草で自分の方に関心を向かせようとします。
飼い主さんが自分以外のものに気持ちが向いてしまっていることに不安を感じているため、愛犬がやきもちを焼いて甘える場合は、声をかけたり撫でたりして愛情を伝えて安心させてあげましょう。
犬は、嫉妬している物や人などに対して攻撃行動に出てしまうこともあるため、愛犬を無視して何かに夢中になりすぎるなど、やきもちを焼いてしまう状況はなるべく作らないのがベストです。また、わざとやきもちを焼かせるような場面や行動は注意しましょう。
4.恐怖や不安
犬は、恐怖や不安を感じたときにも飼い主さんに甘えることがあります。信頼する飼い主さんの側に寄って甘えることで恐怖や不安な気持ちを払拭したいのでしょう。犬によって恐怖や不安に感じるものは異なりますが、一般的には雷や花火、工事の音など大きな音を苦手として恐怖を感じてしまうことが多いでしょう。
犬は恐怖や不安を感じると、尻尾が下がっていたり震えていたり、体勢を低くするなど、比較的気づきやすい表現で伝えてきます。愛犬が恐怖や不安で甘えてきているときは、落ち着いた態度で「大丈夫だよ」と声をかけてあげるといいでしょう。
まとめ
愛犬が急に甘えてくるときには、かならず理由があります。急に甘えてくる愛犬に対して、「かわいいなぁ」で済ませるのではなく、その心理を読み取ってあげましょう。
甘えている理由が分かったら、適切に対応することが大切です。特に体の不調を感じているときの甘えている仕草は見過ごさないようにしましょう。