犬が散歩中に走り出す心理とは
1.「お外だ!嬉しい!!!」
犬は散歩の解放感によって興奮すると、突然走り出すことがあります。
特にお散歩が大好きな犬や興奮しやすい犬、運動不足だった犬は、お家から出た途端に走り出してしまうかもしれません。お家の中で我慢していたぶん、喜びのあまり体が動いてしまうのです。
2.「トイレがしたいよー!」
犬が散歩中に急にソワソワして走り出したときには、トイレをしたがっている可能性があります。特にウンチをしたい時、犬は便意によって興奮し、トイレをする場所を探して走り出してしまうのです。
家の中でも、ウンチの前後は走り出してしまうという犬は多いと思います。便意であったり、ウンチがお尻について気持ち悪いなど、犬にとっては不思議な感覚なのかもしれませんね。
3.「怖い!逃げたい!」
散歩中の犬が突然必死に走り出す時には、なにか怖い物から逃げようとしているかもしれません。
例えば以下のようなものが考えられます。
- 雷
- 花火
- 爆竹
- 工事の音
これらの音を苦手とする犬は、非常に多くいます。
たとえ飼い主の耳には聞こえていなくても、犬の鋭い聴力には、遠くの雷や花火の音が聞こえている場合があります。そんな時、犬はあまりの怖さに、この場から逃げだしたい一心で走り出してしまうのです。
4.「あれはなに!?気になる!!!」
犬が散歩中に走り出すのは、「好奇心」も理由の一つです。
散歩中に、猫や鳥など、興味をそそられる物を見つけたとき。犬は、本能的に走り出してしまうことがあります。
特に猟犬の血を引く犬は、この傾向が強いでしょう。
- レトリーバー
- ビーグル
- テリア
- ハウンド
- ポインター
これらの犬は、小さい生き物や動く物に敏感に反応します。これらの本能的な行動は、しつけである程度は抑えられますが、防ぐことはなかなか難しいかもしれません。
犬が突然走り出した場合に起こりうるトラブル
ここからは、散歩中に犬が突然走り出した時に考えられるトラブルをご紹介します。
飼い主の転倒
犬が突然走り出すと、飼い主が引っ張られて転倒してしまうことがあります。特に高齢者や子どもは、力が弱いため転倒する可能性が高く、大怪我に繋がりますので注意しましょう。
迷子、交通事故
犬が走り出したとき、リードを手放してしまうと、犬が脱走してしまいます。脱走した犬は、そのまま迷子になったり、交通事故に遭ったり、命の危険性が高くなります。
他人に怪我をさせてしまう
走り出した犬に驚いた周囲の人が転んだり、ぶつかって怪我をさせてしまう事故も実際に起きています。犬が苦手だという人も多くいますし、周囲の人に迷惑をかけないように配慮しましょう。
犬が突然走りださないようにする対策とは
では、犬が散歩中に突然走り出すのを防ぐには、どうしたら良いのでしょうか。
リードをしっかり持つ
犬が突然走りだそうとしても、しっかり制御できるようにリードは短くしっかり持つようにしましょう。そのためには、持ちやすいリードを使用することが大切です。
しつけで犬をコントロールできるようにしておく
犬が興奮しても、コマンドを出して落ち着かせることができるように、しつけをしておきましょう。犬が走り出そうとしたら「マテ」「オスワリ」などを使い、大人しくさせます。
また、散歩にはマメに行って犬を運動不足にさせない、ストレスを溜めさせない工夫も必要になります。
伸縮リードは使わない
伸縮リードを伸ばしたまま散歩している人が時々いますが、これは危険です。犬が走り出しても、巻き戻しが間に合わずに、犬がある程度移動できてしまいます。
伸縮リードは、周りに人がいない広い場所で使うようにしましょう。
まとめ
犬が突然走り出す心理4つと、考えられるトラブルや対策をご紹介しました。
犬によって、走り出す理由は様々です。犬の様子を見て、原因を考えてみましょう。原因がわかれば、対策することも可能になるはずです。
街中で犬が走るのは危険が伴いますので、犬を走らせたい時には、ドッグランや広い公園などで思いっきり走らせてあげてくださいね。