犬への愛情と甘やかしの違い
愛犬に対して「愛情」と「甘やかし」の使い分けは本当に難しいですよね。違いを知らずにいると、つい甘やかしてばかりになってしまうことがあるのではないでしょうか。
愛情としての飼い主の行為とは、犬が安全に快適に暮らし、幸せに生きるために与えるものだと思います。
甘やかしとしての飼い主の行為とは、犬を危険に晒したり、命を脅かしたり、結果として不幸に繋がるようなものなのではないでしょうか。
1.しつけでの愛情と甘やかしの違い
基本的なしつけを徹底することが愛情だと思います。
- 待て(座って待てる、その場で立ち止まれるなど)
- 放せ(口にくわえたものを放すことができること)
- 戻れ(指示があってすぐに飼い主の元に戻れること)
- トイレトレーニング(トレーやシーツを使って排泄できること)
このような基本的なしつけができていれば、どこへ行っても安全に快適に過ごすことができます。
また、トレーニングの途中、犬の集中力が切れてしまったら「今日はおしまいにしよう。また明日がんばろう!」と切り返しができるのも愛情だと思います。
犬がひとつのことに集中していられる時間は『5分程度』とされています。遊びを取り入れつつしつけを行うと、犬も楽しめるのではないでしょうか。
お手・おかわり・くるん(回ること)などは残念ながらしつけではなく芸です。できたら可愛いのですが、基本的なしつけが不十分なのでは甘やかしに当てはまると思います。
基本的なしつけを十分に終えた後、たくさん芸を教えてあげてください。スキンシップやコミュニケーションにもなるのでおすすめです。
2.お散歩での愛情と甘やかしの違い
お散歩では犬を安全に導き、運動をさせてあげたり、好奇心を満たしてあげたりするのが愛情だと思います。
リードは引っ張り放題で、急に道路に飛び出しそうになったり、道路を右へ左へと蛇行したり、自由にさせすぎるのは甘やかしなのではないでしょうか。
運動をして体力を使うこと、においを嗅いだり元をたどったりして好奇心を満たすことで、犬はお散歩に満足することができます。お留守番後のストレス発散にも役立ちますよね。
リードを繋ぐことは絶対ですし、行きたい場所に自由に行けるわけではないかもしれませんが、「あっちはダメ」「そこへ入ってはいけない」と注意しながらお散歩できることが愛情だと思います。
犬が引っ張るまま歩くこと、他所のお宅の塀にマーキングをさせること、いきなり他の犬に近づけることなどは甘やかしです。きっと飼い主さん自身も大変な思いをしながらお散歩されていらっしゃると思います。
飼い主が主導権を握ってお散歩できるようになると、より安全で快適なお散歩を楽しめると思います。可哀想かなと思わず、いけないことに対してはしっかり「ダメ!」と言えるように頑張ってみてください。
3.食事での愛情と甘やかしの違い
犬の年齢や健康状態に合ったドッグフードを選び、適切な量を与えることが愛情だと思います。
欲しがるだけ食べさせたり、人間の料理を食べさせたり、ちょうだいと要求されただけおやつを食べさせるのは甘やかしなのではないでしょうか。
愛犬に合ったドッグフードを選ぶって難しいですよね。私は定期的な健康診断を受けさせつつ、その度に獣医さんに相談して一緒に選んでもらっています。
食事をしている時、ちょうだい?とおねだりされるとつい甘やかしそうになりますよね。味付けをしていない食材を少し食べさせる程度なら健康を害することはないと思います。菓子パンや調理パンは犬の健康を害しやすい人間の食べ物なので食べさせないようにしましょう。
まとめ
犬への愛情と甘やかしの違いを3つ解説しました。
- しつけでの愛情と甘やかしの違い
- お散歩での愛情と甘やかしの違い
- 食事での愛情と甘やかしの違い
私も「甘やかしすぎ」と言われることがあります。うちには超小型犬と中型犬がいますが、超小型犬の甘やかしすぎに対して獣医さんからも「中型犬と同じくらいでも大丈夫ですよ」と言われたことがあります。
お散歩の時、疲れた愛犬を見てつい抱っこしてあげたくなるんですよね。食べ物をあげたくなる気持ちもよくわかります。愛情と甘やかしを間違えてしまわないように注意したいですね。