なぜ?犬が『トイレの上で寝る』心理4選
愛犬がトイレの上で寝るようになってしまうと、飼い主としてはちょっと困りものですよね。「なぜトイレなんかで寝ているの?」と不思議に思いますが、そこには犬なりの理由があります。
1.寝床よりトイレの方が快適だと感じている
最も多い理由として、愛犬にとってベッドよりもトイレの方が快適だと感じているという理由です。トイレの置かれている環境や清潔感、ちょうど良いサイズ感など、さまざまな要因から「こっちの方が居心地が良い」と感じてしまっているのでしょう。
トイレのサイズは基本的にその犬に合ったサイズで設置されているので、犬にとっては広さもちょうど良く、なおかつ部屋の隅に置いているご家庭が多いので、安心して眠れる環境になっていることも少なくありません。
すると、犬はベッドよりもトイレの方が落ち着いて休める環境だと判断してしまい、トイレの上で寝るようになることがあります。
2.自分の匂いが染みついていて落ち着く
トイレには自分の排泄物の匂いが染みついているため、犬にとって「ここは自分のテリトリーだ」と実感しやすい場所でもあります。
新しくベッドを新調したタイミングや、家にやってきて時間があまり経っていない時期では、寝床よりもトイレの方が自分の匂いが強く染みついているため、「こっちの方が落ち着く」と感じてしまう犬も多くいます。
トイレに匂いが染み付かないように、なるべく早めにシートを取り替えたり、毎回消臭スプレーなどで対策するといった方法を試してみましょう。
3.飼い主の気を引こうとしている
以前、トイレの上で寝ていたら飼い主が「何でそんなところで寝ているの?」と気にかけてくれた…という経験を持っていると、「トイレの上で寝ていれば飼い主さんが構ってくれる」と学習してしまっている可能性もあります。
このような策を練って飼い主の気を引こうとしている場合、甘えん坊な気質を持っているだけでなく、飼い主とのコミュニケーション不足が考えられます。
毎日愛犬との時間を必ず設け、おもちゃで遊んだりスキンシップを取ったり、ブラッシングをしてあげたりと十分な愛情を注いであげましょう。
4.トイレと寝床が隣り合っていて区別できていない
トイレと寝床を同じケージの中に設置しているという環境では、トイレと寝床が隣り合っており環境下も同じなので、区別できていない可能性が挙げられます。
また、トイレシーツは吸収性、速乾性が高く、ひんやりしていて気持ちいいと感じる犬もいるため、隣り合っていると寝床よりもトイレの方が寝心地が良いと感じてしまう犬もいるでしょう。
この場合、トイレを寝床に、そして寝床をトイレにしてしまう犬もいるため、早めにトイレトレーニングを完了させたり、トイレとベッドを離して再度トイレトレーニングを行うなどの対応が必要です。
愛犬にトイレの上で寝る行為をやめてもらうための対策
犬がトイレの上で寝てしまう場合、何が原因でトイレの上で寝てしまっているのかを考える必要があります。
紹介した4つの理由の中で、最も考えられる理由をもとに、以下のような対策を練ってみましょう。
- 寝床を静かで落ち着く場所に移動させる
- ベッドは常に清潔な状態を維持する
- 寝床に愛犬や飼い主の匂いがする物を置く
- トイレと寝床を離す
- トイレで寝ていても無視する
- 寝床で休もうとしたら褒める
まずは「寝床が快適」だと感じてもらうためにも、寝床環境を整えてあげることは大切です。温度環境や清潔感、お気に入りのおもちゃやブランケットを入れてあげるなど、快適な環境を用意してあげましょう。
また、飼い主が見えない位置に寝床があると、不安からトイレなどに寝てしまう恐れがあります。そのため、寝床から飼い主が見えるように配慮してあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたか。犬がトイレの上で寝る場合、何らかの理由があります。愛犬の様子や日頃の接し方から理由を考え、それぞれに適した対策を練ることで、犬がトイレの上で寝る癖を改善することができるでしょう。