犬にとって『放置すると危険な病気』3選 その症状や特徴とは?

犬にとって『放置すると危険な病気』3選 その症状や特徴とは?

どんな病気であっても、放置したままで良くなることはほとんどありません。しかし(ちょっとおかしいかな?)というところで様子を見るべきか、または受診するべきか、迷うタイミングがあります。では、犬にとって放置してしまうと危険な病気にはどんなものがあるでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

放置すると危険な病気

診察される子犬

1.胃拡張・胃捻転

こちらは大型犬などによくみられるものですが、胃が何らかの原因でねじれてしまい、胃内で発生したガスが原因になり胃が拡張し周辺の臓器が壊死してしまう病気です。

胃が伸びて捻じれてしまうと、食べたものが腸へスムーズに移動できなくなりますし、消化管内で産生されるガスをげっぷやおならとして体外に排出できなくなります。また体内の深いところにある大きな血管が圧迫されることで血流が急激に阻害されショックを起こすことがあります。治療が遅れると、内臓の壊死が起こり死に至る病気です。

食事後の数時間内に犬が何度も空吐きをしたりよだれをたれ流したり、お腹を気にする様子が見られるときはこの病気を疑います。食後に激しい運動をするとなりやすいといわれています。

また、突如発症し、お腹が膨れていくため、気が付きやすい症状かもしれません。おなかがガスで膨れすぎると、ショック状態に陥り急速に状態が悪くなります。場合によっては数時間で命を落としてします。

犬が食後に空吐きをしたり、何か様子がおかしいなと思ったときは、長く様子を見ずにすみやかに動物病院で診察を受けましょう。

2.僧帽弁閉鎖不全症

聴診器で診察される犬

私たち人間を含め、哺乳動物の心臓は四つの部屋に分かれた心筋という特殊な筋肉の臓器で、全身に血液を送るポンプの役割を果たしています。それぞれの部屋と部屋の間には血液が逆流しないように弁がついていて、適切に働いているうちは血液は正しい方向へ順次流れていく仕組みなっています。

しかし犬は、この弁の中でも「僧帽弁」と呼ばれる左心房と左心室を隔てる弁が加齢で弱っていきやすい動物だと言われています。

僧帽弁が弱ると、肺から戻ってきた酸素を含む血液が逆流してしまい、十分に体内に送り出すことができなくなります。

この心臓の弁は、徐々に弱くなりしっかりと閉じることができなくなってしまうため、心臓の働きを助ける薬を投与します。一度悪化してしまった心臓は元の状態に戻すことは難しいです。発見が遅れて咳が多くなってきたな、何か呼吸が苦しそうだなという症状がでる頃には病気が進んでしまっていることが多く、徐々に悪化してしまう病気と言われています。

3.歯周病

人間も同様ですが、歯についた歯垢をそのままにしておくと、歯石となりますよね。その歯石のせいで歯の周りの組織が炎症をおこしてしまう状態を歯周病といいます。

この歯周病が、実は口の中だけの病気に収まらず、場合によっては全身に症状が出たり、新たな病気の原因になるということをご存知の方は多いのではないでしょうか。

犬の歯垢ケアをしないままにしておくと、歯肉炎や歯槽膿漏などの口内の病気が進行します。そしてこれらの病気は放置すると、歯肉だけでなく、歯の根っこまで炎症が進み、頬の肉を溶かしたり顎の骨を溶かしたりといった病気につながります。

また歯周病にかかわる細菌が炎症部から血管に入り込み、心臓や肝臓、腎臓に炎症を起こすリスクが高まります。

歯に異常が出ていたら、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

まとめ

歯科検診する犬

病気はどんなに小さなものでも、放置していいことは一つもありません。人の言葉で症状を説明できない動物の病気であればなおさらです。

愛犬の幸せと健康のために、飼い主さんは毎日の健康チェックで少しでもおかしいなと思ったら動物病院へ相談してみてくださいね。

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