️1.暴力を振るう
どんな理由があったとしても、暴力行為は絶対にあってはなりません。わんこに人間の言葉は通じませんから、時に「どうしてわからないんだ」とイライラすることもあるでしょう。
ですがそのイライラや怒りを暴力で表現することは許されることではありません。一度人間に暴力を振るわれたわんこは体だけでなく、あるいは体には傷を負わなかったとしても、心に大きな傷を負います。
中には「特定の性別の人間をひどく恐れる」ようになってしまう子や、さらに一般化して「すべての人間をひどく警戒する」ようになってしまう場合もあります。こうなってしまうと、再び人間への信頼を取り戻すことは困難を極めます。
️2.遊びやお散歩を怠る
わんこは飼い主さんと遊んだりお散歩をしたりするのが大好きです。遊びや散歩は運動不足の解消やストレス発散の意味だけでなく、これらの行為を通した飼い主さんとの触れ合いにより、信頼関係を築くというとても大切な役割があります。
ですが遊びや散歩の時間を十分に設けず、いわばケージの中や部屋の中に監禁するような状態で飼育しているとなると、飼い主さんとの信頼関係は一向に形成されることはありません。飼い主さんすら信頼できないわんこが人間を信頼できるようになるでしょうか?当然、答えは否です。
️3.ちょっかいを出しすぎる
わんこと関わりを持たないことは信頼関係の形成に大きな影を落としますが、かと言って必要以上にちょっかいを出しすぎるのも悪い影響を与えることがあります。わんこは群れで暮らしていたため、人間と関わり合うことが好きな動物ではありますが、時にはひとりで静かにしていたい時間もあります。
そんなときに無理やり追いかけ回したり、わんこの耳やしっぽを引っ張るようなことをしたり、睡眠妨害するようなことをしていると、信頼関係どころか「こいつは危険なやつだ」と認定されてしまいます。この傾向は小さな子どもに強く、それゆえに子どもが苦手というわんこも少なくありません。
️4.特定の人以外との関わりを持たせない
飼い主さん家族のことは大好きでも、よその人に対しては近づくだけで唸り声をあげるほど、警戒してしまうというタイプの「人間嫌い」の子もいます。こうなってしまう原因の多くが社会化不足です。
わんこは成長期である子犬のころに、親犬やきょうだい犬、近所の人や犬友達など、多くの「他者」とかかわることで他者との上手な付き合い方を学びます。
ですがこの時期に過剰な箱入りで育ててしまい、家族や特定の人以外と関わらせることがないと、「家族以外はみんな得体の知れない存在」になってしまい、人間嫌いになってしまうことがあるのです。
普通に生活する分には困らないのかもしれませんが、災害時に集団の中で避難生活を送らなくてはならなくなったときや、家族の都合でペットホテルを利用しなければならなくなったときなどに苦労することになります。それに何より、かわいい愛犬はよその人たちからも可愛がってもらえる存在であってほしいですよね。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?野生界ではなく人間社会で暮らしていく以上、わんこにとって人間嫌いになってしまうことほど生きづらいことはありません。あなたは何十億いる人間のたった1人かもしれませんが、愛犬にとっては飼い主さんが全てであり、全人類のテンプレートになるのです。
愛犬に幸せに暮らしてもらうためにも、飼い主さん自身が「人間代表」であることを自覚して振る舞わなければなりません。