体をくねくね動かすのはなぜ?6つの心理をご紹介
心理①嬉しい、楽しい
犬がお腹を出して仰向けの状態でくねくね動かしている場合、嬉しさや楽しさをあらわしています。これはお家の中でも散歩中でもみられる光景で、飼い主さんに遊んでもらって嬉しい、お散歩が楽しいなどの気持ちが隠されています。
また、犬が弱点であるお腹を丸出しにしているのは相手を信頼している証拠です。無防備で自然体でいられる空間は、犬にとって安心感そのものです。
心理②飼い主さんの喜ぶ顔が見たい
愛犬が仰向けになって体をくねくね動かしているとき、私たち飼い主は「可愛い~!」と笑顔になりますよね。犬はそれを覚えていて、「体をくねくね動かす=飼い主さんが笑顔になる」と学習しています。
犬は飼い主さんの気持ちに同調する動物なので、飼い主さんを喜ばせようと体をくねくね動かしていることがあります。
また飼い主さんが元気なさそうなときには、「どうしたの?僕を見て元気を出して!」と飼い主さんの側で体をくねくね動かすこともあります。なんとも健気で可愛いですよね!
心理③構ってほしい
心理②で「体をくねくね動かす=飼い主さんが笑顔になる」とご紹介しましたが、これは「体をくねくね動かす=飼い主さんに構ってもらえる」とも認識しています。つまり、飼い主さんに構ってほしくてこちらに気を引かせるために、体をくねくね動かしていることもあります。
飼い主さんとあまりコミュニケーションをとれていないときや、甘えたいときにみられる仕草です。体をくねくね動かしながらも、飼い主さんの表情や気持ちを確認するように上目遣いで見てくることもあるようです。
心理④マーキングをしたい
散歩中に、地面や芝生などの上でみられます。犬は人間と共生している現在でも、昔からの「縄張り意識」という本能が残っています。そのため自分の匂いをその場に付け、「この散歩コースは自分のものだ」と印象付けているのかもしれません。
とくにオスは縄張り意識が強いため、楽しそうな雰囲気ではなく真剣な顔でくねくね動かしている場合は、マーキングをしている可能性が高いでしょう。
心理⑤背中が痒い
地面や床にこすり付けるようにくねくね動かしていることがありますが、これは背中に痒みや痛みなどの違和感があるためかもしれません。ノミやダニ、皮膚病などの病気が隠されているかもしれないので、こすり付ける仕草が頻繁にみられるようであれば動物病院で診てもらいましょう。
心理⑥シャンプーの匂いが気になる
シャンプー後ドライヤーをして綺麗に毛を整えても、床に背中をこすり付けて体をくねくね動かす子は多いと思います。これはシャンプーの匂いが気になっているのかもしれません。
犬は自分の匂いに敏感な動物なので、「なんだこの匂いは!?」「すごく気になる!」と匂いを落とそうとしているのでしょう。匂いが強いシャンプーは使用しないようにしましょう。
胴長犬種と短頭種は要注意!
コーギーやダックスフンドなどの胴長犬種、パグやフレンチブルドックなどの短頭種は、仰向けで体をくねくねさせることを長時間やらせることはオススメできません。
胴長犬種は胴が長く足が短い体型をしているため、普段の生活でも常に腰に負担がかかっています。そのため、体をくねくねさせることで余計に腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアの発症のリスクが高まってしまいます。
また短頭種は気道が短いため、仰向けで寝ることで呼吸がしにくくなります。くねくねすることで気道にも負担がかかってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が体をくねくねさせるのは楽しいという感情の他に、皮膚病などの病気が隠されている恐れがあります。普段の愛犬の様子と比較して、少しでも異変を感じたら獣医師さんに診てもらいましょう。