犬も生活習慣病になるの?
生活習慣病とは運動や食事など日々の生活習慣が深く関係し、それらが発症の原因となる疾患のこと。人の場合、飲酒や喫煙、運動不足などが多くの原因になりますよね。
犬も日々の生活習慣は健康に大きな影響を与えるもの。生活習慣病になってしまう危険性もあるのです。
犬の様々な疾患は遺伝が関わっていることも多いので、生活習慣だけが発症してしまった疾患の全ての原因とは言えませんが、健康面によろしくない生活習慣もいくつかあります。愛犬のためにも今すぐやめるべき生活習慣を確認していきましょう。
愛犬のためを想うなら。今すぐやめるべき4つの生活習慣。
1.食後の運動
飼い主さんの生活リズムによっては「愛犬のお散歩はご飯を食べたあと!」というご家庭もあるのではないでしょうか?犬はご飯を食べた直後のお散歩やご自宅内であったとしても、激しく遊ぶなど運動することは良い習慣ではありません。
犬は食後に運動をすると胃拡張や胃捻転症候群を起こすリスクが高くなってしまいます。胃拡張や胃捻転症候群は特に大型犬に多く見られる疾患で、食後の激しい運動や水を大量に飲んだ後の運動が原因となることが多くなっています。
この疾患は胃が捻転(ねじれる)してしまったことにより、他の臓器が壊死や多臓器不全を起こしてしまう非常に危険な疾患です。
最悪のケースとしては数時間で命を落としてしまう危険性もあるので、食後の愛犬が苦しそうにしている、吐きたそうにしているのに吐くことができない、お腹がどんどん膨らんでくるなど、おかしな様子がみられたら大至急動物病院で診てもらう必要があります。
なによりも胃拡張、胃捻転症候群を起こさないためにも、食後は1時間程度ゆっくりのんびりと過ごすよう習慣づけましょう。
2.睡眠の妨げ
人間と同じく犬にとっても睡眠は大切なもの。睡眠不足になってしまうとストレスが溜まりやすく、食欲や免疫力の低下に繋がってしまい健康的に過ごすことが難しくなります。
犬の睡眠時間は非常に長く、年齢や個体により差はありますが1日、12~18時間必要と言われます。犬は疲れが溜まると自然と寝てくれる生き物なので、それほど気にする必要もありませんが、安心して寝ることが出来る環境を用意したうえで睡眠の妨げをしないよう注意しましょう。
寝ている愛犬はまさに天使のように可愛らしいので、つい撫でてしまったり、声をかけたくなることもあるかと思いますが、犬の眠りは浅いためほんの少しの物音や刺激で起きてしまうことが多々あります。愛犬がぐっすりと寝ている時は起こしてしまわないよう心掛けましょう。
3.適切ではないご飯の量
愛犬の健康を維持するためには適切なご飯の量を与えることも重要になります。当然ながら与えすぎると肥満を招きますし、少なすぎると痩せすぎてしまい、免疫力が下がるなど体の弱い犬になってしまいます。
多くの犬は食べることが大好きです。喜んで食べている愛犬の姿を見て、ついつい多めに与えてしまう気持ちもとてもよくわかるのですが、食べすぎることで肥満になってしまう、また胃や腸に負担がかかり下痢や嘔吐を引き起こす可能性もあります。
肥満が万病の元なのは犬も人も一緒です。内臓疾患を引き起こす危険性があると共に、体重が重くなってしまうことで関節にも負担をかけてしまいます。愛犬に与えるべき適切なご飯の量をしっかりと調べて与えてあげましょう。
4.適切ではないお散歩
犬にとってのお散歩は心身の健康を維持するためにとても重要なもの。毎日の適切なお散歩は運動不足を解消するのはもちろん、屋外の多くの刺激に触れることで好奇心を満たし、ストレスを発散することも出来ます。
お散歩を怠ってしまうと運動不足から筋力が低下したり、肥満の原因となってしまうケースもあるため、毎日愛犬に合った適切な運動量のお散歩を習慣づけましょう。
また運動のさせすぎも、心臓や関節に負担がかかってしまうことがあるため良くありません。お散歩が大好きな犬はなかなか帰りたがらない時もあるかと思いますが、愛犬にとって適切なお散歩量を見極めてあげましょう。
まとめ
愛犬の健康も毎日の生活習慣の積み重ねで良くも悪くもなるものだと思います。生活習慣を愛犬最優先に考えるのであれば「大変だな…」と感じることもあるとかと思いますが、健康面に直結してくることもあるので気をつけてあげましょうね。