️1.犬の手の届く場所に危険なものを置いている
人間の生活空間というのは、わたしたちが思っている以上にわんこにとっては危険なもので満ちています。
例えば部屋の片付けを怠って散らかったままだと、散らかったものをわんこが誤飲・誤食してしまい、場合によっては呼吸困難や腸閉塞を起こして命にも関わりかねません。電気コードが剥き出しであったり、ストーブなどの暖房器具が無防備な状態で設置されていたりすると、感電や火傷といった事故がおこるリスクが高まります。
また最も気をつけたいのは台所・キッチンです。包丁やコンロといった危険物があることはもちろんですが、ネギ類やブドウ、チョコレートなど、人間にとっては無害な食材・食品でもわんこにとっては有毒なものは多々あります。
これらがわんこの手の届くところに放置されていると、誤飲・誤食で中毒を起こしてしまうリスクが高まるのは言うまでもありません。
️2.室温管理を怠っている
わんこを室内で飼うことのメリットの1つは、猛暑の夏や極寒の冬でも気温調節が容易でわんこが快適に過ごせることです。ですがこの室温管理は一歩間違うとかえってわんこの寿命を縮める結果になりかねません。
まず、真夏にエアコンをかけず閉め切った部屋でわんこをお留守番させていれば、わんこが熱中症にかかる恐れがあることは想像に難くないでしょう。また冬にも同様の危険は潜んでいます。
暖房を効かせた部屋にわんこをお留守番させること自体は問題ありませんが、暖房の風が直撃してしまっていたりホットカーペットを敷き詰めてしまったりしていて、わんこが「暑い」と感じたときに逃げ場がないと、冬でも熱中症のリスクがあります。また、ホットカーペットの上で逃げ場がなくなると低温やけどを起こしてしまう可能性があります。
室温管理は暑すぎず寒すぎず、またわんこが自分の感じ方によって退避できる場所を設けておくことが必要です。
️3.人間の食べものを何でもあげている
わんこを室内飼いしていると、家族の食事のときに愛犬が食卓におねだりにやってくることも少なくないでしょう。そしておねだりされると可愛くて、ついついお裾分けしてしまう…という人もいるかもしれません。
ですが、実はその行為こそがわんこの寿命を縮める恐れのある行為です。人間には無害でもわんこにとっては有害な食材・食品があることはすでにご紹介したとおりですし、わんこと暮らしている方にとっては常識にも近いので「さすがに有毒なものをわざわざ与えるわけはない」と思っているかもしれません。
しかし、直接的に有毒ではなくても人間用に味付けされた料理は全て、わんこにとっては塩分や糖分の過剰摂取につながる恐れがあります。人用の味付けや食べ物に慣れてしまうと、ドッグフードを食べなくなってしまうことがあります。徐々に、栄養バランスが悪くなり体調不良の原因になる恐れがあります。これらの「お裾分け」を繰り返していると、内臓に負担がかかったりカロリー過多から肥満になったりして、結局はわんこの寿命を減らしてしまうのです。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?この20年から30年でわんこの寿命は格段に延びたと言われています。その大きな要因の1つが「犬を室内で飼うようになったこと」だと考えられます。
室内飼いをすることで健康管理がしやすくなったことはもちろん、人間との距離が縮まり、より快適な暮らしとこまめな医療行為が受けられるようになったのです。であるにもかかわらず、今回ご紹介したような行為をしてしまっていたらせっかく延びた寿命をまた取り上げているようなもの。ぜひその認識を持って、わんことの暮らしを見つめ直してみましょう。