1.明るく穏やかなトーンで声をかける
犬は、人の声のトーンや話すスピードなどによって、その感情を読み取ることができるとされています。声の大きさや話の合間に入るため息などからも、飼い主さんが楽しんでいるか、怒っているかなどを感じ取っているようです。
言葉そのものよりも声のトーンに心地良さを感じるため、犬に話しかける時は声の出し方や大きさをしっかりと意識することをおすすめします。
犬が心地良いと感じるのは、やや高めの声でゆっくりと声をかけられることです。ただし、あまり甲高くならないように、明るさを感じる程度がいいでしょう。
人間も、早口でまくしたてられたり、ドスの効いた低い声でおどされるように話しかけられたりすると、不安や不快感を感じると思います。それは犬も同様で、人間以上に声のトーンに敏感なので注意しなければなりません。
また、場面に沿った声の出し方をすることも必要です。一緒に思いきり遊びたい時には元気よく声をかけ、リラックスして欲しい時には穏やかなトーンで話しかけると犬は安心感するでしょう。
2.ポジティブな言葉を使う
犬が飼い主さんの感情を読み取るためには、言葉の意味よりも声のトーンが重要だとしました。しかし、犬も聞き慣れている単語や短い文章であれば、その意味をある程度理解できるようになります。
そのため、日頃からコミュニケーションの一貫として声をかける時は、できるだけポジティブな言葉をかけてあげるといいでしょう。
「可愛いね」「大好き♡」「いいこだね!」などといった言葉は、話しかけられている時の雰囲気から自分がほめられていることを理解しやすいので、ぜひこうした言葉をたくさんかけてあげてください。
3.笑顔で声をかける
犬は飼い主さんの表情をよく見ています。しつけトレーニングの時など言葉ではほめていても、真剣になっているあまり硬い表情でいると犬にはほめていることが伝わりません。
そのため、犬をほめたりスキンシップを取っている時は、できるだけ笑顔で声をかけてあげてください。
4.スキンシップを取りながら声をかける
犬は大好きな飼い主さんに、優しく触れられながら声をかけてもらうととてもうれしく感じますし、安心します。首元や背中など、その犬がなでられて心地良いと感じる場所を優しくなでながら、ゆったりとしたトーンで声をかけると犬はとても喜んでくれるでしょう。
どこをなでられると喜ぶか、どういったシーンでなでてもらいたいと思っているかということは犬によって違うので、反応を確かめながら声かけやスキンシップを行いましょう。
5.適切なタイミングで声掛けをする
犬をほめる場合でも叱る場合でも、基本的には行動の最中や直後に声をかけることが大切です。適切なタイミングでないと、何について話しかけられているのか犬は理解できません。
反対に、適切なタイミングで声をかけてもらえると「飼い主さんは自分のことをいつも見てくれている」と満足します。そして、喜びを感じるとともに、飼い主さんに対する信頼感を抱くことにもつながるので、ぜひ愛犬の様子に目を向けて正しい評価をしてあげてください。
まとめ
犬に声をかける時は、犬を緊張させたり驚かせたりすることのないように、明るく穏やかなトーンを意識することをおすすめします。また、笑顔を向けたり優しくスキンシップをしたりしながら声をかけると、より一層ポジティブな感情が伝わるでしょう。
言葉の意味そのものよりも、「声のトーンやスピード、表情などで気持ちが伝わりやすい」ということを覚えておいてくださいね。