犬が座る時にクルッと回る心理
1.座り心地を良くしたい
犬が座る時にクルッと回るのは、座り心地を良くしたいからです。
座ったと思ったらまた立ち上がってクルッと回る、というのを何度も繰り返すことがありますが、座り心地が悪かったのだと思います。気に入るまで何度でもクルっと回ってから座ります。
我が家のポメラニアンは私の膝の上に座る時にもクルッと回るのですが、膝の上って安定感のない場所ですよね。なかなか定まらず、諦めて下りてしまうこともあります。同じような犬は少なくないのではないでしょうか。
2.座る場所の安全を確認したい
犬が座る時にクルッと回るのは、座る場所の安全を確認したいからです。
野生であった頃の名残なのではないかとされているのですが、座る場所に害虫がいる場合、犬がクルッと回ることで追い払うことができたのではないかと思います。
犬がソファーに座ろうとしてクルッと回った時、しっぽやおしりが当たってクッションが床に落ちてしまうことがあります。もしかすると、クッションが座り心地を悪くしているため、ポイッと下に落としてしまいたかったのかもしれません。
3.足で踏み固めたい
犬が座る時にクルッと回るのは、足で踏み固めたいからです。
これは、雑草が高く生い茂った場所に座る、という犬が野生であった頃の名残なのではないかと思います。
敵に見つかることがないよう、雑草が高く生い茂った場所を選んで座るのですが、足で踏み固めなければ上手く座ることができなかったのではないでしょうか。
4.おしりを置く場所が気になってしまう
犬が座る時にクルッと回るのは、おしりを置く場所が気になってしまうからです。
イスに座る時をイメージしてみてください。座る位置を確認しませんか?イスの真ん中におしりを置くことができなかった時、イスが傾いたり、おしりが落ちてしまいそうになったりしてヒヤッとしたことがあるのではないでしょうか。
犬も座る場所にしっかりおしりを置くため、クルッと回りながら位置を確認しているのだと思います。
5.何となくおしりに違和感がある
犬が座る時にクルッと回るのは、何となくおしりに違和感があるからです。
痒いとかムズムズとか、そういった感じなのではないかと思います。おしりの周りを確認してみてください。
皮膚に赤みや湿疹はないでしょうか。細かく大量のフケが出ていないでしょうか。大きく湿ったフケであることもあります。不衛生になりやすいおしり周りですから、皮膚病によっておしりに違和感がある可能性があります。
また、肛門嚢に炎症が起きているのではないか、ということも考えられます。分泌物の排泄が自力で上手くできない犬もいます。月1回程度の処置が必要です。
怠っていると、おしりや肛門に違和感があり、座る時に気になって何度もクルッと回ることがあります。分泌物を排泄できずにいると肛門嚢が破裂してしまうことがありますのでご注意ください。
6.なぜか上手く座ることができない
犬が座る時にクルッと回るのは、なぜか上手く座ることができないからです。もしかすると、認知症の症状かもしれません。
認知機能不全といって、座り方や座る場所を上手く定めることができなくなっている可能性があります。今まで座る時に回ることなんてなかったのに、という時に疑ってみるとよいと思います。
座る時にクルッと回る程度であれば、ほんの些細な症状です。進行すると、いつまでもクルクル回り続けたり、座る時以外にも回ったり、座ることができずに立ち尽くしてしまうこともあります。
仕草や行動におかしな変化がある時はすぐに獣医師に相談しましょう。進行を食い止めることは難しいかもしれませんが、スピードを緩めることは十分にできる可能性があると思います。
まとめ
犬が座る時にクルッと回る心理を6つ解説しました。
- 座り心地を良くしたい
- 座る場所の安全を確認したい
- 足で踏み固めたい
- おしりを置く場所が気になってしまう
- 何となくおしりに違和感がある
- なぜか上手く座ることができない
「クルッ!」「ドスンッ!」とおしりを下す仕草も可愛いですよね。思わず「おしり痛くなかったの?」と聞いたことがあります。
理由や心理は様々ですが、見ていておかしいなと感じた時は注意してあげてください。