あなたがやっている犬の暑さ対策、実は間違っているかも!?
犬が暑さに弱いというのは、犬を飼っている人ならよくご存知でしょう。多くの飼い主は、夏になると犬のために色々な暑さ対策を行っていますよね。しかし、よく行われる対策の中には、絶対にしてはいけないものも存在するのです。
今回は犬に絶対してはいけない暑さ対策を正しい方法と一緒にご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
犬に絶対してはいけない『暑さ対策』4選
1.極端に短いサマーカットにする
毛が長い犬を見ると、(暑そうでかわいそう…)と思いますよね。実際に、夏になると「バリカンでツルツルにカットして!」という飼い主さんがよくトリミングサロンを訪れます。
しかし、毛の長い犬の毛を極端に短くするのは、NGです。
犬の被毛には、太陽の光から犬の体を守る役割があります。ツルツルになるまで短くカットしてしまうと、皮膚に直射日光があたってしまうのです。直射日光が当たると、犬の体は熱くなり、紫外線によって皮膚にもダメージが及びます。
さらに、多くの犬は、夏場はクーラーの効いた部屋にいることが多いため、毛が短いと寒さに弱くなり、体を冷やしてしまいます。
犬の毛が暑そうに感じる時には、
- ブラッシングで毛の通気性をよくする
- エアコンで温度の管理をする
などの方法を取るようにしてください。
もし、どうしても「お手入れも簡単だし、犬の毛を短くしたい」という場合には、極端に短いサマーカットにするのではなく、ある程度の長さは残してあげるようにしましょう。
2.散歩にいかない
「夏は暑いから、犬の散歩に行かない」という人がいますが、これもNGです。
確かに、夏は地面が高温になるため、犬が足を火傷するリスクが高くなります。また、暑い時間の散歩は熱中症や夏バテの原因にもなりますよね。しかし、だからといって散歩にいかないことは、犬の体力低下、肥満、ストレスに繋がってしまいます。
運動をしない犬は、代謝や体力が落ちてストレスも溜まり、免疫力も下がってしまうでしょう。さらに肥満にもなる可能性が高くなり、そうなると他の病気にかかってしまうかもしれません。
「暑さ対策で散歩に行かない」のではなく、早朝や日が暮れてからの散歩に切り替えたり、日陰や土の地面を選んで散歩をするようにしましょう。
どうしても散歩に行けない場合は、家の中でたくさん遊ばせて、ストレスを発散させてあげてください。
3.クーラーや扇風機の風を犬に当てる
犬を飼っていると、夏はクーラーや扇風機をつけっぱなしという家庭は多いでしょう。犬は人間よりも体温が高く、体温調節が苦手なため、温度管理をすることは大切です。
注意しなくてはいけないのは、クーラーや扇風機の風を、犬に直接当ててはいけないということです。
人間も、冷たい風を直接浴びると、体が冷えすぎたり、体の調子が悪くなりますよね。犬も同じように、風を直接浴び続けると、自律神経に影響し、風邪のような症状を起こすことがあるのです。
クーラーや扇風機は、風向きを調整したり、犬が風をよけられる場所を作ったりして上手く利用するようにしましょう。
4.冷たい水や食べ物をたくさん与える
夏は犬に、冷たいお水、おやつ代わりに氷や冷えたフルーツなどを与えていませんか? 適量であれば問題ありませんが、たくさん与えてしまうのは良くありません。
冷たいものをたくさん食べてしまうと、犬の胃腸は冷えて弱ってしまいます。胃腸の動きが悪くなると、犬には次のような症状が現れます。
- 下痢
- 嘔吐
- 軟便
- 食欲不振
胃腸の調子が悪くなると、栄養も取りづらくなり、免疫力も下がります。
もちろん水分補給はとても大切ですが、キンキンに冷えた水を大量に飲ませてしまうのはよくありません。冷たいものは少しずつ、ゆっくり与えるように気をつけましょう。
まとめ
犬に絶対してはいけない『暑さ対策』4選をNGな理由と正しい方法も併せてご紹介しました。クーラーの風や冷たい食べ物など、ついやってしまっている行為もあったのではないでしょうか?
暑いからといって、何事も極端にしてしまうと、かえって犬には悪影響の場合があります。
暑い時でも、出来るだけいつも通りの食事と運動を心がけて、犬が快適に過ごせる環境を作ってあげるようにしましょう。