犬はなぜニオイを嗅ぐの?
犬にとって「ニオイを嗅ぐ」とい行為はごく当たり前のことで、飼い主さんも愛犬がクンクンしている姿を毎日見ていますよね。
飼い主さんの手を嗅いでみたり、床のニオイを入念に確認していたり、色んな物のニオイを嗅いでいると思います。そもそも犬はなぜニオイを嗅ぐのでしょうか?
犬がニオイを嗅ぐ理由
みなさんご存知のとおり犬の嗅覚は非常に優れていて、犬種や個体差はあるものの人間と比較すると1万倍~1憶倍とも言われています。もちろん五感の中で一番優れているもので、犬にとっては視覚や聴覚よりも優先されるものとなっています。
私たち人間は視覚から情報を得ることが最優先となっていますが、犬にとっては嗅覚が最優先でありニオイを嗅ぐことで非常に多くの情報を得ているのです。
犬が「ニオイを嗅げない」という状況は私たちにとって「見えない」というようなもの。人間もまわりが見えないのは凄く不安ですよね。犬も周囲をしっかりと確認するために、たくさんのニオイを嗅いでその時の場所や物の状況の判断をしているのです。
そんな犬にも「好きなニオイ」「嫌いなニオイ」はあります。特に飼い主さんのニオイが大好きな犬は多いはず。どうして愛犬が飼い主さんのニオイが大好きなのか理由を解説していきます。
なぜ犬は飼い主のニオイが好きなのか?3つの理由を解説
1.安心するから
お留守番時に、飼い主さんのニオイがついたタオルや衣類を愛犬に与えておくと良いという話を聞いたことはありませんか?
愛犬は飼い主さんのニオイを嗅ぐことで安心することが出来るので、寂しくなりがちなお留守番も衣類やタオルがあるだけで少し寂しさが軽減しリラックスしてお留守番することが出来るのです。
なかには、お留守番が大の苦手だった犬が飼い主さんのニオイがついた物を与えてお留守番させることで、寂しがらなくなったという個体もいるよう。個体差はあると思いますが、かなりのリラックス効果があるようです。
2.飼い主さんを近くに感じたい
犬は群れの仲間達と生活していた生き物なので、ひとりで行動することをあまり好みません。性格によっては飼い主さんにいつでもベッタリと甘えていたいという犬もいるでしょう。しかし、24時間いつも一緒という訳にはいかないのが現実ですよね。
お留守番ではないにしても、ひとりで過ごさなければいけない時、飼い主さんのそばにいるか、もしくは飼い主さんのニオイがする物と一緒に過ごしている犬もいるはず。
衣類はもちろん、飼い主さんがいつも寛いでいるソファやベッドなどで休んでいる時は、飼い主さんを近くに感じていたいという思いで過ごしていることもあるようです。
3.大切な物と感じている
愛犬にとって飼い主さんのニオイがついている物は「大切な物」になります。大好きな人のニオイがする物自体を大好きになるようです。飼い主さんの使用済み靴下を「宝物」と感じている犬もいるよう。
そんな「宝物」になった飼い主さんのニオイがついた物をコレクションするように自分のお気に入りの場所に集めたり、衣類やタオルを寝床にどんどん持っていき、飼い主さんのニオイに囲まれて寝ている犬も多くいるようです。
飼い主さんのニオイ以外で好きなニオイは?
犬にとって、もっとも重要な五感である「嗅覚」。ニオイで多くの情報を得ている犬ですが、飼い主さんのニオイ以外にも好きなニオイがいくつかあるようです。
- 食べもの
- 臭いニオイ
愛犬のご飯の用意をしていると鼻をクンクンと鳴らす犬は多いはず。食いしん坊な犬は食べもののニオイも大好きです。
特にお肉などのタンパク質、動物の血のニオイや腐敗に近いニオイなどを好むよう。またあまり味覚が優れていない犬ですが「甘さ」は比較的感じやすいため、サツマイモや果物などの甘いニオイを好むいるも多くいます。
その他、人間が「臭い」と感じるニオイを好むことも多く、体臭やアンモニア、排泄物のニオイも好きなニオイ。私たちにとっては嫌なニオイでしかないですが、犬にとっては獲物のニオイに感じるようです。
まとめ
犬は大好きな飼い主さんのニオイ自体が大好きで、そのニオイを嗅ぐたびに嬉しい気持ちになったり、リラックスすることが出来ます。
それは愛犬にとって幸せなことでもありますし、どうやら脳にも良い刺激を与えてくれているのだとか。特に使い古した靴下は宝物になる犬も多いようなので与えてみるのも良いかもしれませんね!