暑い夏到来…犬の脱水症状を防ぐために水分補給を!
日本は毎年夏シーズンに入ると、30℃以上、日によっては35℃を超える地域も出てくる酷暑を体験することになります。
人間にとって過酷なシーズンであることは間違いありませんが、人間以上に被毛を持ち、体温調節が苦手な犬たちにとっては、熱中症や脱水症状を引き起こしやすい時期です。
飼い主として、きちんと愛犬が水分を摂っているかどうか確認することはもちろん、散歩の途中で水分補給させたり、新しい清潔な水に定期的に交換してあげたりすることも忘れてはいけません。
犬の1日の水分摂取量は体重1kgあたり40〜60mlを目安に
犬の適切な1日の水分摂取量は、一般的に体重1kgあたりに対して約40ml〜60mlが推奨されています。
したがって、
- 3〜5kgの小型犬は約120ml〜300ml
- 7kg〜14kgの中型犬は約280ml〜840ml
- 大型犬は最低でも1L以上、体格によっては2L以上
上記を目安に水分補給が必要となります。
しかし、夏場は暑さによって脱水症状を引き起こしやすい時期です。そのため、普段以上に多くの水分補給を意識してあげる必要があります。
犬には『常温水』と『冷水』どちらを飲ませるべき?
ここで飼い主として与える水の温度に悩む人もいるでしょう。通常であれば、常温水を与えている人も多いでしょうが、「暑い夏場には、やはり冷たい水の方がいいのでは」と考える人もいると思います。犬には『常温水』と『冷水』のどちらを飲ませるべきなのでしょうか。
1.犬には15℃〜25℃の『常温水』がベスト!
基本的に、犬に適した水の温度は15℃〜25℃が推奨されています。つまり『常温水』が正解です。水道水は基本的にこのくらいの温度を保っているため、水道から出てきた水を与えてあげれば問題ありません。
しかし、水道水は外気に影響されることも多くあります。夏場は普段よりも温かい水が出てくることが多く、冬場は冷たい冷水となって出てくることも少なくありません。
その場合は、少し冷蔵庫で冷やしてあげたり、反対に冷えた水道水を常温に戻してから与えたりしましょう。
2.暑い時期に散歩から帰ってきた後は少量だけ冷水もあり
夏場の散歩は外の気温が非常に高くなるので、散歩の途中で常温水が温まってしまうことも考えられます。そのため、夏場の散歩に持って行く水は冷水でも問題ないでしょう。
また、暑い夏場に散歩から帰ってきた犬の体温は、いつもより上がっていることが多くあります。そのため、散歩から帰ってきた直後の水分補給には、少しだけ冷水を飲ませてあげるのも1つの手段です。
ただし、冷水は下痢の原因になるなど犬の体に悪影響を与えてしまう恐れがあります。したがって、多量の冷水を与えることは避けてください。
3.老犬には20℃〜30℃の少し高温の『常温水』が適切
飼っている愛犬がすでに高齢期に入っている場合、元気な成犬に比べて冷たい温度に過剰反応してしまう恐れがあります。そのため、少し高めの温度で与えてあげると良いでしょう。
あまり高すぎると、火傷や体に負担をかけてしまう恐れがあります。そのため、20℃〜30℃程度と以前よりも少しだけ高めの温度の常温水を与えてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬には、15℃〜25℃ほどの『常温水』が適しています。良かれと思って冷水を与え過ぎてしまうと体調不良を招く恐れもあるので、基本的には水道から出た水をそのままあげましょう。