愛犬のために高齢の飼い主が準備しておくべき『5つのこと』

愛犬のために高齢の飼い主が準備しておくべき『5つのこと』

子供が巣立った後に犬を飼う方は少なくありません。しかし高齢者だからこそ、犬を飼うにあたりしっかり準備しておきたいもの。今回は、高齢者が犬を飼う場合に準備しておくべきことについてまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。

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愛犬のために高齢の飼い主が準備しておくべき5つのこと

高齢者夫婦に抱かれる犬

いわゆるシニア世代と呼ばれる高齢者の方たちは、子供が手から離れた寂しさなどから犬を飼うようになることが多いと言われています。子供とはまた違いますが、一緒に暮らしているとより生活が豊かになるはずです。

実際、あるペット葬儀について検索できるサイトでは、ペットを飼っている60歳以上の方に『今後もペットを飼い続けたいか』というアンケートを実施したところ、約9割の方が「はい」と答えたそうです。

一方で『一般社団法人 ペットフード協会』が実施した『2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査 結果』では、2019年の調査結果と60代・70代の飼育意向低下が顕著に表れています。

飼育阻害要因として挙げられるのは、「別れがつらい」、「最後まで世話をする自信がない」といったもので、他の年代と比べると特に上記の理由による飼育意向の低下が著しいということがわかりました。

犬との生活で得られる喜びや幸せといった期待感に反して、最期まで面倒をみる自信や責任感への葛藤が垣間見られました。

では、高齢者の方がどのようにしたら、最期まで愛犬の世話をする自信がついたり、育児放棄に繋がらないような対策を取れるのでしょうか。

1.しつけられた成犬を譲渡してもらう

犬を飼おうと思うと子犬から世話するというイメージが湧きますが、しつけが上手くいかず追々手がかかることにも繋がります。また子犬の時期は体調不良になりやすかったりと病気やケガの面でも心配になることが多いですよね。

高齢者に限ったことではありませんが、保護犬などしつけがある程度されている成犬を譲渡してもらうという方法もあります。もちろん保護犬であれば慣れるまでに時間を有するケースはありますが、おとなしい性格の子であれば高齢者でも飼育は可能です。

また、大型犬は体力的にもフード代などの費用面でも負担が大きい為、オススメしません。

2.家族にも相談をする

犬と高齢者と家族

一緒に住んでいる家族がいればもちろん、遠方にいる場合でも犬を飼おうと思っていることをあらかじめ相談しておきましょう。というのも、犬も加齢と共に介護が必要になることもあります。その際「大変だから看きれない」と突然相談されても困ってしまいますよね。

元気なシニア犬もいますが、やはり中には目が見えにくくなってしまったり、徘徊するようになったり、また寝たきりになるシニア犬もいます。そこまで考えて家族と相談した上で「本当に家族として迎え入れるか」ということを考えてあげてください。

3.困ったときにすぐ相談できる場所を見つけておく

とくに飼い始めは些細なことも心配になったり不安になるものです。また犬だけでなく自分自身の体調に不安が出てきて、「愛犬の世話ができるのか」という場面に直面することも考えられますよね。そのようなときすぐに相談できる相手や場所を見つけておくと、心に余裕ができて安心です。

親戚や友人、知人などに頼める場合はそれでも良いですがなかなか頼みづらいと思う方も多いはず。そんな時はペットシッターを登録しておくといざという時に頼ることができます。ペットシッターは飼い主の自宅まで来て、ペットのお世話をしてくれるサービスです。

またペットサロン(犬の美容院)が併設されている動物病院もありますので、そういったところをかかりつけにしておくと便利ですね。

4.ペット保険へ加入する

ペット保険の相談をする高齢者夫婦

ヒトと同じように、ペットも保険に加入することができます。突然の病気やケガもそうですが、老化にともないシニア犬になると病気にかかる確率も上がっていきます。よく耳にする犬の病気も治療費が高額になることも。

例えば下記のような病気が挙げられます。

  • 椎間板ヘルニア 約390,000円
  • 白内障 約320,000円
  • 尿結石 約290,000円

蓄えが十分にあるということであれば、無理に加入する必要はないかもしれません。しかし、少しでも不安がある場合は一度検討してみてください。

ペット保険は0歳から加入できるものが多いのですが、10歳までが上限だったりと年齢制限を設けているところも多くあります。もし検討するのであれば「若くて健康なうちに」加入することをオススメします。

5.ペット可の高齢者施設への入居を検討する

「自分自身が足腰が悪くなって、高齢者施設へ入居することになってしまった。愛犬はどうしようか…」というケース、実は結構多いと言われています。引き取ってもらう先がなく途方に暮れてしまっては、飼い主さんも愛犬も悲しいですよね。

実は犬も一緒に入居できる高齢者施設もあるのです。ペット入居可の施設の場合、ペットが死亡した際の火葬の手配や、飼い主の具合が悪くなったときのペットの世話を代行してくれるところもあります。これなら飼い主さんも安心して一緒に入居できますよね。

今はまだ元気と思っている方でも、このような施設をあらかじめ調べ、あらかじめ実際に見学してみるのも良いかもしれませんね。

まとめ

高齢の女性と犬

今回は高齢の方が犬を飼う場合に準備しておきたいことを5つご紹介しました。

人間の高齢化は進んでいく一方ですので「犬を飼ってみたい」というシニア世代の方も増えていくのではと予想されます。

一方で「本当に最期まで世話ができるのか」という不安を抱えるのも事実。確かに犬に限らず、ペットを飼うということは体力面や金銭面、さらに精神面でも負担がかかることがあります。

そのようなことを自分一人で悩むのではなく、周りの話せる人に相談して、よく考えてから決断することをオススメします。

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