犬がするお仕事18選
人間のために働く犬の姿を見かける機会はとても増えており、犬が活躍する仕事の種類も増えています。私たちの生活を支えるために訓練を続け、使命のために働く犬の姿は心を動かすものがありますね。
犬が働く仕事の代表的な警察犬や盲導犬以外にも、まだまだ数多くあります。中にはかなり危険な現場へ出向く仕事もあり、命懸けで働く犬もいるということをぜひ知って欲しいです。
今回は、そのような犬がするお仕事19選をご紹介していきます。
1.警察犬
働く犬の中でも代表的な存在といえば警察犬です。犯人や行方不明者の追跡やパトロールなど犯罪捜査に携わるために訓練が行われ、シェパードやレトリバーの犬種などが活躍しています。
警察が直接飼育する直轄警察犬と、民間が訓練する嘱託警察犬で運用されています。麻薬捜査犬も警察犬の一種で、犬の優れた嗅覚を活かした職業です。
2.盲導犬
盲導犬は、目の見えない人の行動を支えるために訓練された犬のお仕事です。主にレトリーバーが中心になって活躍しています。
道路交通法や身体障害者補助犬法という法律で認められているため、大切なパートナーとして交通機関やお店に入ることが認められています。
3.介助犬
介助犬は盲導犬と聴導犬を含む補助犬のうちの1つで、身体に不自由がある人のパートナーとして活躍します。
例えばドアの開閉、物を持って来たり拾ったりするなど、人間の日常を全般的に補助をする仕事です。
4.災害救助犬
災害救助犬とは、認定NPO法人日本レスキュー協会で災害現場で活躍できるよう訓練された犬たちのことです。最近、土砂崩れなどで行方不明になった人を捜査する姿を目にする機会が増えています。危険な災害現場で被災者のために、日々命懸けで働いています。
5.セラピードッグ
セラピードッグとは、病気で入院をしていたり障がいを持って施設にいる人の場へ出向いて精神的な回復を補助する犬のことです。
捨てられた犬がセラピードッグになることも多く、犬にしかできない癒しの存在として活躍しています。
6.聴導犬
補助犬の1つである聴導犬は、耳の不自由な方の生活をサポートすることが主な仕事です。
実は盲導犬よりも歴史は古く、聴覚障害者の人の耳の代わりになり、時には危険を知らせて守っています。
7.牧羊犬・牧畜犬
牧羊犬(または牧畜犬)とは、牛や羊の群れを誘導したり見張りの仕事をしたりする犬のことです。コーギー・シェパード・シープドッグ・コリーなどの犬種が牧羊犬の特性を持ち、飼い主を守ろうとする忠誠心が高いため「番犬向き」ともいわれています。
8.害獣駆除犬
害獣(がいじゅう)対策として活躍しているのが害獣駆除犬です。クマやシカ、さらにイノシシやサルから襲われたり、農作物の被害を減らすために訓練されています。
元々はオオカミがその役を担っていたようですが、今現在は柴犬が多く活躍しています。
9.ファシリティドッグ
ファシリティドッグとは、臨床経験のあるハンドラーが訓練を行い、介護施設や入院患者の元で癒しの存在として活躍する犬のことです。
日本ではまだまだ認知度が低いですが、病院に常勤する仕事として今後期待されています。
10.競争犬
競争犬とは、主に海外で伝統的に行われていたドッグレースで活躍する犬のことです。
ギャンブルに利用されること、動物愛護の観点から今現在は禁止の動きが広まっています。
11.ガン探知犬
ガン探知犬は、がん細胞のにおいを嗅ぎ分けるために訓練された犬です。
課題があるものの、がんの早期発見に役立つことから今後も活躍が期待されている仕事でもあります。
12.水難救助犬
水難救助犬は、警察犬や災害救助犬のように水難救助にあたる犬の仕事です。泳ぎを得意とする大型犬種のニューファンドランドが水難救助犬として海外で活躍しており、日本ではまだ数少ない存在でもあります。
13.山岳救助犬
山岳救助犬は、スイスで活躍した大型犬種のセントバーナードが最も有名ですね。
日本では災害救助犬と呼ばれることが多いですが、山で起きた遭難事故の現場でレスキュー隊員とともに活躍しています。
14.シロアリ探知犬
シロアリ探知犬は、犬の優れた嗅覚で家庭のシロアリをいち早く見つけるというお仕事をしています。
まだまだ日本ではマイナーな仕事ですが、特殊な訓練を積んで害虫駆除を行う企業で活躍中です。
15.プリズンドッグ
プリズンドッグとは、アメリカの刑務所で行われる更生の一環として行われるプリズンドッグプログラムにてトレーニングされた犬のことです。
保護施設から引き取られた犬を3ヶ月に渡って世話やトレーニングを囚人の手で行います。その後犬は、セラピードッグや介助犬として活躍することもあり、囚人の社会復帰に一役買っているようです。
16.考古学犬
世界的にも知られていませんが、考古学犬として活躍する犬がいます。犬の嗅覚を頼りに発掘に成功した犬も犬も実際に存在し、なんと600年前の墓を発見したこともあるんだそう。まだまだ少ないですが今後も期待されている犬の仕事です。
17.遺体探知犬
遺体探知犬(死体捜索犬とも呼ばれる)は、主に海外で活躍する遺体を捜査する犬の仕事です。特殊な訓練により人間の血液や骨などのにおいを追跡する能力があります。
前項の考古学犬も、遺体探知犬と同じ訓練を積んでいたことがわかっています。
18.爆発物探知犬
爆発物探知犬(または地雷探知犬)は、地中に埋まる地雷や不発弾の発見から、人間が持ち込む爆発物まで鋭い嗅覚で探知することができる犬です。
日本ではオリンピック開催にあたり、主要駅に配備されテロ対策の一環として訓練された犬が活躍しました。
まとめ
人間の生活を支えるために活躍する犬の仕事は、マイナーな職業を含めると数多く存在しています。日本ではまだまだ知名度が低い犬の仕事もご紹介しましたが、犬にしかない特殊な能力は見逃せないものがあります。
今後ますます私たちの生活を支えるために、今回ご紹介した犬たちが活躍するかもしれません。街で犬が頑張っている姿を見かけたら応援したいですね!