犬がおしっこをした後に見せる行動
1.後ろ足で地面を蹴る
犬がおしっこをした後、後ろ足で地面を蹴るような行動をすることがあります。
これは、縄張りを主張するための行動で、自分の排泄物を周りにまき散らすことで他の犬に対して「ここは僕のテリトリーだ」と示したいのです。おしっこをした後だけではなく、うんちをした後にもよく見られる行動です。
マーキング行動なのでオス犬だけなのかなと思いきや、実はメス犬にも見られることがあります。オスの場合は去勢手術をする時期によってはマーキング行動がおさまるケースもありますが、絶対ではありません。メス犬のマーキングのように見える行動は発情に関係することが多いので、避妊手術を行うと次第におさまります。
2.おしっこのにおいを嗅ぐ
犬がおしっこをした後、おしっこのにおいを嗅ぐような行動をすることがあります。
これは、自分の健康状態を確認しているのではないかとされています。食生活が変わると、おしっこのにおいが変化することがあります。また、生活環境が変わったりストレスが加わったりした時にも同じです。
いつもと違う自分のおしっこのにおいに気づき、もっとよく嗅ぐことで確かめようとしているのでしょう。
犬は自分ではない他の犬のおしっこのにおいを嗅ぐこともあります。その犬の情報を得るためです。お散歩中、地面には犬や猫や野生動物の排泄物が落ちていることがあります。
感染症対策として、あまり鼻を近づけすぎたり舐めたりしないようご注意ください。
3.急にテンションが上がる
犬がおしっこをした後、急にテンションが上がり、興奮したり走り出したりすることがあります。すっきりして気分がよいのだと思います。
お散歩に行かなければ排泄することができない、ペットシーツが汚れていると排泄することができない犬の場合、おしっこを我慢しすぎている可能性があります。
排泄できずに我慢していた苦しみからやっと解放され、嬉しくてテンションが上がってしまうということもあるのではないでしょうか。
4.陰部を舐める
犬がおしっこをした後、陰部を舐めることがあります。
- おしっこをする時に痛みがある
- おしっこで汚れてしまったからお手入れしている
この2つの可能性を考えることができます。
陰部の炎症や膀胱炎によって痛みがある場合、気になって舐めてしまうのです。長毛種でおしっこが付着しやすい場合、濡れたことの不快感によって舐めてしまうのです。
執拗に舐めてしまうと、舐めたことによる炎症が起きてしまうことがあります。注意して見ていてあげてください。また、すでに赤みや腫れや出血などがないか確認してあげてください。
5.飼い主に報告する
犬がおしっこをした後、「できました!」と報告するための行動をすることがあります。
- 飼い主をジッと見つめる(アイコンタクトをする)
- 吠える
- そばに来て笑顔でしっぽを振る
飼い主をジッと見つめるのは、アイコンタクトをすることで自分の気持ちに気づいてもらえることを分かっているからです。
吠え方を変えることで自分の気持ちを表現する器用な犬もいますし、排泄をした後に限って激しく吠える犬もいるようです。
そばに来て笑顔でしっぽを振るのは、トイレトレーニングをしていた子犬の頃のように「上手にできたから褒めて!」と言っているのです。
6.鼻を使って隠そうとする
犬がおしっこをした後、鼻を使って隠そうとすることがあります。
冒頭でご紹介した縄張りの主張とは真逆で、自分の存在を他の犬に知られないための行動なのかもしれません。
もしくは、粗相を飼い主に叱られてことがあり、“おしっこしたことを叱られたんだ”と勘違いしてしまっている可能性があります。バレて叱られるのではないかと思い、隠そうとしているのです。
まとめ
犬がおしっこをした後に見せる行動を6つ解説しました。
- 後ろ足で地面を蹴る
- おしっこのにおいを嗅ぐ
- 急にテンションが上がる
- 陰部を舐める
- 飼い主に報告する
- 鼻を使って隠そうとする
おしっこのにおいを嗅ぐ時は、犬の体調に変化がないか、チェックしてみてください
犬が陰部を舐める時は、炎症や膀胱炎の可能性はないか、チェックしましょう。