葬儀の手配をとる
愛犬の死を看取ったら、葬儀の手配をとることからはじめなければなりません。かつては自宅の庭等に埋葬していた家庭が多数でしたが、現代日本の住宅事情やわんことの距離感の変化もあり、今ではペット専門の葬儀社等で荼毘にふすのが一般的です。
とはいえ供養の方法も多様化しているので、自分たちと愛犬にとってどんな供養の仕方が最も相応しいのかを生前から考えておき、後悔のない方法をとることが大切です。
事務手続きを済ませる
1.死亡届の提出
死亡届の提出は狂犬病予防法で定められています。原則としてわんこが亡くなってから30日以内に、登録自治体に提出しなければなりません。その際には鑑札と狂犬病予防接種の注射済票(当該年度分)も一緒に返還する必要があります。
ただし届出を忘れてしまっても罰則はありませんし、次年度の狂犬病予防接種の案内ハガキに「死亡している場合」の案内が書いてあるので、そこで手続きすることも可能です。
2.ペット保険の解約
生前にペット保険に加入していた場合には、ペット保険の解約を行う必要があります。保険会社によりますが、未経過分の保険料を日割や月割で返還してもらえます。
その際、基準日は死亡診断書や葬儀時の領収証の日付である場合もあれば、保険会社に連絡した日が基準となる場合もあります。後者の場合や、証明書類がないという場合には手続き日によって返還額に差が出てしまうこともあるので注意が必要です。
3.定期購入・サブスクサービス等の停止
フードなどのペット用品を定期購入していたり、おやつやおもちゃのサブスクを利用しているという人も少なくないでしょう。そんな場合には忘れずに定期購入停止の手続きを行います。
むだなお金がかかってしまうのはもちろんですが、少し心が落ち着いてきたというタイミングで亡き愛犬用のフードやおもちゃが届くと「あの子はもういないのに…」と再び喪失感をぶり返してしまう恐れもあるからです。
友人・知人に連絡する
愛犬の死を報告することは誰を相手にしても辛いものですが、最低限、生前に愛犬を可愛がってくれた友人や知人には報告すべきでしょう。
もちろんある程度気持ちの整理がつき、報告できるなと感じてからでかまいません。SNS等で愛犬の日常を発信していた場合には、そのアカウントでフォロワーさんたちに報告することも必要かもしれません。
愛犬の死を悼んでくれる存在が家族以外にもいること、涙ながらにでも思い出話を語り合える存在に気付けることはペットロスからの回復にもとても大切です。
かかりつけの動物病院にも忘れずに
動物病院で看取ったケースや獣医師に死亡診断書を書いてもらったケースでないときは、かかりつけの動物病院にも連絡をしておきましょう。
お世話になったと感じている場合には感謝の言葉も添えて。マナーや手続き上の問題はもちろんですが、定期購入の場合と同様、そのままにしているとワクチン接種の案内ハガキなどが届いてしまうことがあるかもしれないからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?数年前から「終活」が話題になっていますが、わんこの「終活」は飼い主さんが行わなければなりません。
愛犬との別れは想像したくないものですが、もしものときにやり残したことがあると後々まで後悔が残ります。まだ愛犬が元気なうちにシミュレーションを行って、最高の形で愛犬を見送れるよう準備しておきたいものです。