犬がちょいちょいしてくる心理とは
ソファでくつろいでいたり本を読んだりしていると、愛犬が近寄ってきて前足でちょいっとつつくような仕草をすることはありませんか?
まるで人がトントンと人の肩を叩くような、子どもが「ねえねえ~」といってお母さんの膝に手を乗せるような、そんな仕草です。犬も同様に「飼い主への呼びかけ」「何らかの要求のきっかけ」としてそのような仕草をしているといわれています。
とはいえ、犬の要求は、子どものように「絵本を読んで」とか「おままごとしよう」とかとは違い、それほど複雑なことはありません。
1.遊んでほしい
2.撫でてほしい
3.おやつ(ごはん)ちょうだい
4.おもちゃちょうだい
というような簡単なものです。
またこれ以外にも、ちょっとした不安を感じた時にその不安感を紛らわせるためにちょうちょいとしてきます。不安を消したいがために飼い主の興味を自分に向けさせるときなどに、前足でちょいちょいっと飼い主にアピールすることもあります。
いずれの場合も、犬から飼い主へ何らかの要求をアピールする際に行われるため、一度これで「お願いを聞いてもらった!」「飼い主がいうことを聞いた!」と覚えてしまうと、何度も何度もちょいちょいっと前足でつついて要求を通そうとするようになる場合も。
可愛いから、というだけで安易に要求を聞いてしまうと、犬たちは際限なく前足ちょいちょいで飼い主にいうことを聞かせようとしつこく要求するようになるため、対応時にはくれぐれも注意が必要です。
要求に応える頻度は?
前章で「注意が必要」と書きましたが、あの仕草を「愛犬とのコミュニケーション」と考える飼い主さんであれば、ある程度の要求に応えてあげたくなりますよね。もちろん、すべて無視する必要はありませんが、応える場合はルールを決めるとよいでしょう。
- ごはんのあとの時間は遊びに付き合ってあげる
- 飼い主の読書中は撫でてあげるだけ
- 勉強や仕事をしている時間はちょいちょいされても応えない
などです。
全ての要求に応えることは飼い主にとっても負担ですし、犬たちも何でも言うことを聞いてくれると我がままを言いたい放題になってしまうリスクもあります。しかしある程度のルールを決めて実行していくと、犬たちもそのルールを覚えてくれるようになるでしょう。
ただし、飼い主が一貫した行動をとらないと、犬は混乱してしまいます。飼い主の機嫌のよいときは応えるけれど機嫌がよくないときは無視するというような一貫性のない態度をとると、犬たちは混乱してしまうだけではありません。飼い主への信頼を失って、さらに言うことを聞かなくなってしまうでしょう。
また、犬がちょいちょいするときというのが「犬が何らかの要求をするとき」なわけですから、その要求をエスカレートさせないためにも、犬の気持ちを先読みしてあげることも犬との絆を深める方法の一つです。
決まった時間にしっかり遊んであげたり、飼い主が手が離せなくなる時は、知育玩具などで暇な時間を楽しい時間に変えてあげるのもよいかもしれませんね。
まとめ
犬が前足でちょいちょいっとしてくる仕草は、子犬であっても成犬であっても可愛いものです。
甘えている仕草ですから、ついついかまってあげたくなって、いちいち応じてしまいがちですが、その日の気分などで対応が変わらないようにするためにも一定のルールはあらかじめ考えておくほうがよさそうです。