犬が飼い主を軽蔑している時にする行動4つ

犬は飼い主の行動や態度によって、飼い主に対する信頼度が大きく変わります。今回は、犬が飼い主を軽蔑している時に見せる行動と、関係性を正すために意識するべきポイントを紹介します。不安に感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

更新日：2022年07月16日

振り向いて怒る柴犬

犬は飼い主が正しい行動を取れば信頼関係が強固なものになりますが、飼い主が信頼性に欠ける行動をとると軽蔑することがあります。ここでは、犬が飼い主を軽蔑している時にする行動を4つご紹介します。

飼い主が愛犬に近づくと、通常は喜んだり「撫でて〜」とリラックスした様子を見せることが多いです。しかし軽蔑されている場合、近づくと唸ったり吠えたり、噛み付くような仕草を見せるなどの威嚇行動を取ることがあります。

犬が軽蔑している理由として、飼い主が自分に対して怖いこと（怒鳴る、体罰を加えるなど）をするという理由があります。他にも理不尽に怒られるという理由によって、信頼を失っている飼い主も多く見かけます。

このような理由で不信感を抱いている犬は、飼い主を軽蔑し、威嚇行動を取ることで自分の身を守ろうとするのです。

窓の外を見る子犬

飼い主が近づくと、まるで逃げるように静かに遠くへと移動するという行動も、飼い主に対して恐怖心を感じていたり、軽蔑していたりする犬の特徴です。攻撃性は見せないものの、「この人の近くにいると、嫌なことをされる」と学習しているため、静かにその場を離れるという行動をとっているのでしょう。

やはり、こちらも理不尽に叱られたり、叱り方が悪い時に見られる行動です。また、からかい半分で犬の嫌がる行動をとっている飼い主も、このような態度を取られることが多くあります。

以前は名前を呼んだり声をかけたりすると、パッと振り向いて近寄ってきてくれた愛犬が、ある時期を境に無視するようになった…という悲しい変化に心当たりはありませんか。

無視をするようになったという変化は、犬が飼い主に対して不信感を抱いてしまい、軽蔑している可能性を示しています。

また、名前を呼ばれても用事はなかったという状況が続いた場合も、「嘘をつかれた」という感覚を持つ犬が多いです。

ただし、すでにシニア期に入っている犬の場合、老化によって聴覚が衰えている可能性も考えられます。高齢犬の場合は、一度動物病院で聴覚検査をしてもらいましょう。

靴をイタズラする犬

飼い主に要求を訴える時、吠えたり家具を噛んだりといった問題行動を起こすことで自分の要求を通そうとする犬も、飼い主に対して敬意を持っておらず、軽蔑している可能性が考えられます。

飼い主の存在を軽いものとして見なしているため、「問題行動を起こせば言うことを聞いてくれるだろう」と思っているのです。

一度、問題行動を起こして要求を通そうとした犬に応じてしまうと、このように間違った解釈をしてしまう恐れがあるため、問題行動を起こした犬の要求には応じないようにしましょう。

どうすれば関係を正せる？飼い主が意識するべき接し方

室内で遊ぶ犬と女性

上記のような犬が飼い主を軽蔑している時にする行動が見られる場合は、今一度、愛犬との接し方や関係性を見直しましょう。

いきなりグイグイと近づいてしまうと、恐怖から威嚇行動がエスカレートしてしまう恐れがあります。以上のポイントを踏まえて、少しずつ愛犬と距離を縮めていけるよう努力しましょう。

また、犬が飼い主を軽蔑してしまう理由として、犬にとって楽しいことや嬉しいことが少ないという原因が挙げられます。日頃から、一緒にスキンシップや遊びを通してコミュニケーションをとるように心がけましょう。

とぼけた表情の犬

いかがでしたか。犬は賢い動物なので、飼い主の行動をしっかり観察し、見極めています。態度が冷たい、軽蔑されているかもと感じたら、愛犬への接し方や関係性を見直し少しずつ改善していきましょう。