犬が落ち着きやすい場所
1.物静かな場所
犬が落ち着きやすいのは、「物静かな場所」です。
では、自宅の中で愛犬が最も好む場所はどこでしょうか。物音に影響されにくい物静かな場所なのではありませんか?
例えば、昼間はリビングよりも、寝室や子供部屋へ行ってくつろぐことが多いのではないでしょうか。昼間の寝室はほとんど家族でさえ出入りしませんよね。また、子供部屋は、子供たちが学校へ行っている間は独り占めすることができますよね。
ということは、リビングは犬にとって、落ち着いて過ごすことができない場所である、ということでもあるのかもしれません。
2.ケージやクレートの中
犬は自分だけのスペースである「ケージやクレートの中」を、落ち着きやすい場所として好むことがあります。他の誰かが出入りすることは一切ない場所ですよね。
もしも愛犬がケージやクレートの中でくつろいだり休んだりしていることがあれば、構わず放っておいてあげるのが、飼い主としてできる配慮だと思います。体も心も休ませたいと考えている時だと思います。
もちろん、全ての犬がケージやクレートの中を好むというわけではありません。出してもらいたくて鳴いたり吠えたりする犬もいますし、絶対に入らないぞ!と拒否する犬もいます。その場合、初めてケージやクレートを与えられた時の飼い主や家族の対応に問題があったと言えます。犬にとってその場所を嫌なものにしてしまったのです。
犬に初めてケージやクレートを与える時は、無理やり入れないこと、入らなくても叱らないこと、自ら入って落ち着くことができたら褒めてあげるなど、ケージやクレートに対してよい印象を持ってもらうことが重要なのです。
3.狭くて身を隠せる場所
(どうしてそんなところに!?)と驚くような場所でくつろいでいることがありますよね。家具の裏の狭いスペースに身をギュッと入れてくつろいでいるなどです。
犬はちょっぴり狭くて薄暗く、身を隠せるような場所で落ち着けることがあります。これは犬の本能や習性によるものです。かつて巣穴を掘って生活していたからでしょう。
飼い主にも誰にも邪魔されることなく、自分だけの時間を過ごしたいと考えている時です。愛犬が落ち着いていられるのであれば見守りつつ放っておいてあげましょう。
稀ではありませんが、入れたものの出られなくなってしまう犬もいますので、注意して見ていてあげてください。鳴いたり吠えたりして知らせると思います。
4.空調が整えられている場所
犬と人とでは体感が違います。飼い主には肌寒くても愛犬には蒸し暑いことがあります。犬は犬にとって快適な空調へと整えられている場所でなければ落ち着いて過ごすことができません。
基本的には温度を18℃~22℃くらい、湿度を40%~60%くらいを目安に室内の空調を管理するとよいと思います。
適度な温度と湿度に整えているリビングよりも、冷えすぎじゃないかというくらい冷房の効いたお父さんの部屋を好む、なんて犬もいますよね。そちらの方がその犬にとって快適なのでしょう。
室内でパンティングをし続けている時は「蒸し暑いよ」というサインです。体をキュッと丸めて寝ている時は逆に冷えすぎてしまっているかもしれません。体温を保つために体を丸めているのです。
5.飼い主が一緒にいる場所
犬はただ飼い主と同じ空間にいるだけで落ち着いていられます。飼い主がソファーに座り、犬は少し離れた窓辺で日向ぼっこをしながらくつろいでいる、なんてことがありますよね。
飼い主が部屋を移動すると犬もついてきたり、姿が見えなくなると不安になって鳴いて呼んだりすることもあります。
それぞれの時間を過ごしつつも犬は飼い主と同じ空間にいたいのです。飼い主の気配がするだけで落ち着くことができるのです。
まとめ
犬が落ち着きやすい場所を5つ解説しました。
- 物静かな場所
- ケージやクレートの中
- 狭くて身を隠せる場所
- 空調が整えられている場所
- 飼い主が一緒にいる場所
愛犬が落ち着きやすい場所はどこでしょうか。何だかいつもそわそわ落ち着きがなかったり、敏感でびくびくと怯えていたり、自宅なのに落ち着けない犬もいるようです。
愛犬のための落ち着ける環境作りを考えてみる機会にしていただけると嬉しいです。