ウンチやおしっこを外してしまう…犬がトイレを失敗する理由5つ
犬がウンチやおしっこをトイレ以外の場所でしてしまう、あるいはトイレに行ったものの外してしまうという悩みは、多くの飼い主さんが経験します。犬がトイレを失敗する理由は大きく5つあります。
1.分離不安により飼い主の姿を探している
飼い主に対して依存心を強く持っている犬の場合、分離不安を発症している可能性が高いです。分離不安を発症していると、飼い主の姿が見えなくなることで強い不安を覚えるため、トイレの時も落ち着いて排泄ができません。
そのため、トイレへ行ったとしても分離不安により飼い主の姿を探してしまい、トイレから外れた場所に排泄してしまったり、排泄が終わる前に移動し始めたりするのです。
2.環境の変化などにより強いストレスを感じている
引っ越しや家から家族が独立したなど、環境の変化などにより強いストレスを感じていると、犬は不安から落ち着きがなくなることが多くあります。すると、トイレ時にもソワソワと落ち着きがなくなりトイレの失敗が増えやすくなります。
また、強い不安やストレスから今までできていたことができなくなることも多く、トイレ以外の場所で排泄してしまうケースも少なくありません。
3.マーキングしている
オスの場合、成長過程の一環として縄張り意識からマーキングしてしまうことがあります。
トイレ以外の場所でおしっこをすることで、自分の匂いをその場所につけようとしているのです。未去勢のオス犬に多く見られるため、去勢してからトイレの失敗が減ったという事例も多くあります。
また、メスの場合もヒート中は情緒が不安定になるため、トイレを失敗することが多くなる傾向にあります。
4.トイレ環境が落ち着かず外してしまう
トイレが部屋の中央に設置されていたり窓際に設置されていたりすると、トイレ環境が落ち着かないという理由から、上手にトイレで排泄できなくなってしまう子は多くいます。
騒音が聞こえてきたり周囲から襲われるかもという不安感から、トイレを早く済ませようと外してしまったり、そもそもそのトイレを使いたくないと粗相してしまったりするのです。
また、寝床とトイレが隣り合っている場合は、寝床を汚したくないという心理からトイレ以外の場所で排泄してしまう犬もいます。
5.トイレシーツが汚れている
犬は意外と綺麗好きな子が多いので、トイレシーツが汚れているだけでもトイレで排泄しなくなってしまうこともあります。
トイレシーツはなるべくおしっこやウンチを排泄するごとに交換してあげましょう。トイレが常に清潔な状態を保たれていると認識すると、きちんとトイレで排泄するようになる子も多くいます。
犬がトイレを失敗しないようできる対策とは？
犬がトイレを失敗してしまう理由は、紹介したような5つの理由が影響しているケースが多いです。犬がトイレを失敗しないよう、以下の対策を試してみてください。
- 落ち着いてトイレができるよう柵などで囲う
- 普段過ごしている場所から近い所に設置する
- トイレシーツはこまめに交換する
- トイレシーツを2枚以上設置する
- 寝床とトイレをできる限り離す
- マーキングした場所は掃除を徹底する
まずはトイレ環境を見直しましょう。落ち着いてトイレができるように設置場所や周囲を柵で囲う、なるべく寝床から離して設置するなどの配慮が必要です。
またトイレシーツはこまめに交換し、トイレシーツが体格に合っていない場合は、2枚以上使ってトイレの範囲を広げるといった方法も効果的です。
マーキングを再び行わないよう、きちんと消臭スプレーなどで掃除することも大切です。しかし、マーキング癖は年齢と共に治まるケースも多く、去勢・避妊手術をすることで治まる犬も多いです。
まとめ
犬がトイレを失敗する理由は、トイレ環境やストレスによる落ち着きのなさが原因であることが多いです。これらを踏まえた上で、改めてトイレ環境を見直したりストレスを感じない生活を送らせてあげることで、トイレの失敗回数を減らしていくことができるでしょう。
