日本犬や警戒心の強い野生的な犬は痛みを我慢しがち?
犬をはじめ、動物は野生動物として生きていた頃の名残があるため、弱さを見せないように隠すことが多くあります。犬も例外ではなく、犬種や性格によっては飼い主にさえも痛みを知られないようにと隠そうとする犬もいます。
特に、警戒心が強く甘えるなどの行動をあまり取らないと言われている日本犬や、そうした性質を強く持つ野生的な性格の犬は、痛みを我慢しがちです。
犬が痛みを我慢している時に見せるサインを見逃さないよう、日頃から特に注意深く様子を観察しておく必要があります。
犬が『痛みを我慢している時』に見せる仕草や行動4つ
犬は痛みを感じても「痛い」と口に出すことができません。ここでは、犬が『痛みを我慢している時』に見せる仕草や行動を4つ紹介します。以下のようなサインが現れたら、早めに対処しましょう。
1.長時間、同じ場所から動かずじっと静かにしている
特に目立った行動は見せないものの、長時間同じ場所から動く気配はなく、じっと静かにしているという場合、痛みや体への違和感を覚えている可能性があります。
痛みをなるべく感じないようにその場から動かず、なるべく衝撃を受けないように静かに過ごすことを選択しているのでしょう。あまりにも長い時間、同じ場所に居続ける場合は注意深く様子を観察してください。
2.ある特定の場所を触ると避けるような仕草を見せる
ある特定の場所を触ると触れた手から逃げるような行動を見せたり、避けるような仕草を見せたりすることはありませんか。この行動は「ここには触らないで」という意思表示です。
普段は何事もなく触らせてくれる部分を「触られてたくない」と拒否する場合は、痛みを感じている可能性があります。また、触れた瞬間「キャン!」と甲高い悲鳴のような叫び声を上げることもあるので、早めに動物病院で診てもらいましょう。
3.呼吸がいつもより速く荒い印象を受ける
激しい運動をしているわけでも室温が高いわけでもないのに、呼吸がいつもより速く荒いと感じる場合は、何らかの症状を感じている可能性が高いでしょう。体に痛みや不快感を覚えているため、不安や緊張、痛みから呼吸が速くなってしまうのです。
呼吸が荒くなっている時は、さまざまな症状が考えられます。痛みや息苦しさなど、怪我や病気の症状を訴えていることもあるので、病院で診察、検査をしてもらいましょう。
4.歩く時に体を庇うように違和感のある歩き方をする
歩く時に、足などを庇うような違和感のある歩き方をする時は、下半身に痛みを感じていることが多くあります。犬は些細な衝撃で脱臼や骨折してしまう恐れがあるため、気付かぬうちに痛みを抱えていることも少なくありません。
片方の足だけを少しあげた状態でピョコンピョコンと歩いていたり、後ろ足を引きずるように歩いていたりと、明らかに普段とは違う歩き方を見せている時は早めに病院で治療を受けましょう。
痛みを我慢する様子を見せたら病院へ!必要な検査や処置をして
愛犬が上記で紹介したような『痛みを我慢している時』に見せる仕草や行動を見せている時は、まずかかりつけの動物病院に相談しましょう。
愛犬の普段の様子と違和感を覚えた時の様子、さらにその痛みの原因となり得る出来事が思い当たる場合は、そちらも獣医さんにお話ししてみてください。必要に応じて、治療や検査を行うことになります。
動物病院へ連れて行くまでは、なるべく愛犬の体に負荷がかからないよう慎重に抱っこして車に乗せてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は自分から「痛い」と訴えかけることは少ないので、飼い主がサインに気づいてあげることが大切です。痛みを感じているような様子を見せている場合は、早急に動物病院で診察してもらいましょう。